映画『“それ”がいる森』(9月30日公開)公開前夜祭が29日に行われ、相葉雅紀、松本穂香、上原剣心、江口のりこ、中田秀夫監督が登場した。
同作は中田秀夫監督によるオリジナルホラー。田舎町でひとり農家を営む田中淳一(相葉雅紀)は、元妻・爽子(江口のりこ)と東京で暮らす小学生の息子の一也(上原剣心)が、突然ひとりで訪ねて来たのをきっかけに、しばらく一緒に暮らすことになる。ちょうどその頃から、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、淳一が住む町でも住民の不審死や失踪事件が相次いでいた。そんな矢先、淳一と一也も偶然得体の知れない“それ”を目撃してしまう。
相葉は「それ森のイベントは何度かやってきたのですが、こうして皆様の前に立つのは今日が初めてなのでとても楽しみです」と、初めての観客を前に期待を膨らませる。本作のメガホンを取った中田秀夫監督は、「いよいよ“それ”が皆様の前にお披露目になると思うと、とてもドキドキしています。今までにないチャレンジングな作品になっているので是非楽しんでほしいです」と、本作をアピールしながら挨拶した。
本作で描かれる“未知の恐怖”にちなみ、座長・相葉と共演するまで知らなかった未知の一面を聞かれた一同。松本が「まだ発見できてないです……(笑)」と答えると、すかさず相葉が「薄っぺらい人間みたいじゃん!」とツッコミ。松本は「母が嵐さんの大ファンで、私も昔からよく見ていたので、いい意味でその時から知っている“相葉ちゃん”そのままという感じです!」とフォローしていた。続く江口は「現場では“相葉くんも大人だな”と思った」と語る。「ちゃんと人の言うことを聞いてるし、当たり前なんですけど(笑)。監督の指示があったらちゃんと“はい!”と応えるし。そんな相葉ちゃんが好きですね」と思わぬ告白に繋がると、相葉も「あ、ありがとうございます!(笑)」と照れながらも返していた。相葉と同じ食卓を囲むシーンがあったという上原は「こんな細いのに食べるのが早いです!」と回答。中田監督は、相葉が3時間以上の待ち時間でずっと本を読んでいたのが印象的だったと語った。
逆にキャスト・監督の意外な一面を聞かれた相葉は「監督はホラー映画をずっと撮られているので勝手に怖い人だと思ってたんですけど、すごい優しくて気さくでおしゃべり好きな方でした!剣心は、撮影の中盤くらいに意外な質問をされましたね。お芝居のことについて聞かれるのかなと思っていたら、“相葉くん! 相葉くん! 僕運動会に行けますかね?”って言われたのを覚えていますね(笑) 松本さんはすごいとっつきやすい方だと思っていたので、この現場ではないところでは話しかけづらいって言われることもあるみたいで。全然そんなこと全く感じなかったので意外でした! 江口さんは乗ってらっしゃる移動車両の色が派手です(笑)」と一気に答え、 「みんなが僕の意外な話をあまりしてくれないので全員分出しました!」と、座長らしくそれぞれの意外な一面を披露していた。
“それ”の正体などネタバレ厳禁な本作にちなんで、ネタバレ注意な恐怖エピソードを聞かれると、相葉は「さっきの話と矛盾しちゃうかもしれないんですけど、中田監督が一度すごい大きい声でスタッフ同士で言い合いをされているのを見かけて、現場を締めるために必要なことだったと思うんですけど、それは恐怖でしたね(笑)」と答え、これには中田監督もタジタジな様子。松本は「全然映画とは関係ないんですけど、お酒の飲む量がわからない……(笑)好きなので止め時がわからなくなっちゃって……」と、自身の意外な一面を明かす。上原は「僕はこの映画をきっかけに『貞子』を見たんですけど、すごい怖くて夜寝れなくなっちゃいました!」と話し、これには思わず相葉も「かわいいねぇ」と言葉を漏らしていた。中田監督は「僕は意外と怖がりで(笑)お化け屋敷とかもすごい苦手で、50年前くらいにおじいちゃんと行ったお化け屋敷が本当にトラウマで……」と、ホラー映画の名匠・中田秀夫らしからぬ一面を明かし一同を驚かせていた。
最後に中田監督が「今日、皆さんが日本で初めて“それ”の正体を知ることになると思うので、ネタバレをせずに沢山の人に広めてもらえればと思います!」と、相葉が「どうですか皆さん、ビビっていますか? でも大丈夫です! ホラーエンターテイメントなので! 怖くて楽しいので! 最悪、隣の人の袖を握ってもらって大丈夫なので(笑)安心して“それ”の恐怖を体験してもらいたいです!」と、新時代のホラーエンターテインメントである本作をアピールした。イベントの最後に行われたフォトセッションでは、いよいよ明日公開を封切りするということで、キャストの前に張り巡らされた“立ち入り禁止テープ”カットが行われ幕を閉じた。