MicrosoftはWindows 10/11に、「GPUスケジューリング」機能を追加している。公式ブログによれば、WDDM(Windows Display Driver Model)2.7以降のドライバーを使用する環境で、メモリーの制御をGPUに委ねて遅延を低減し、性能を改善する機能である。

NVIDIA/AMDなどのeGPU(外付けGPU)を備えるPC環境と、対応デバイスドライバーがあれば利用可能。本機能はWindows 10 バージョン2004から搭載しているが、その頃はコロナ禍で気が滅入ってしまい、探究心が枯渇していた。最近は気持ちも安定し、逃避ではなく日々の楽しみとしてPCゲームをプレイしている。

そしてPCゲームのパフォーマンス調整を行っていた際、「GPUスケジューリング」の情報に出くわした次第だ。まずは確認方法から紹介する。

  • 「Win」+「S」キー、もしくは「Win」+「Q」キーを押して検索ページを開き、「グラフィック」と入力。検索結果の「グラフィックの設定」をクリック/タップする

  • 「既定のグラフィックス設定を変更する」をクリック/タップする

  • 「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」項目が登場。クリック/タップでスイッチをオンに切り替えると、PCの再起動をうながされる。手順は割愛するが、指示に従ってPCを再起動してほしい

FPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームをプレイしない筆者は、さほどGPU性能を気にしていないが、一瞬が生死を分けるFPSやアクションゲームをプレイする方は確認しておこう。

  • 「Sid Meier’s Civilization VI」プレイ中のeGPUステータス

これはオマケだが、今後のWindows 11では、ウィンドウモードのPCゲーム環境でも性能改善を見込める可能性が高い。Microsoftが現地時間2022年2月16日に公開した公式ブログによれば、OSによる最適化機能をテストしている。

  • Windows 11 Insider Previewの「既定のグラフィック設定」

マルチディスプレイ環境でもタスクバーを移動できず、新着メールやIM(インスタントメッセンジャー)の新着メッセージに素早く対応するため、ウィンドウモードでPCゲームをプレイしている筆者にはありがたい。Windows 11 バージョン22H2での機能実装に期待したい。

  • 最適化機能はアプリ(PCゲーム)単位で取捨選択できる