俳優の阿部サダヲが主演を務める映画『死刑にいたる病』(5月6日公開)の場面写真とコメントが5日、公開された。
櫛木理宇の同名小説を白石和彌監督が映画化した同作。理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元に、ある日稀代の連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」という榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。
今回公開されたのは、岡田健史演じる雅也と、岩井志麻子演じる“赤ヤッケの女”の場面写真。“赤ヤッケの女”は榛村が冤罪を主張する最後の被害者が発見された森を所有する。雅也は事件を調べるために森へも足を運び、彼女にも話を聞きながら事件の真相へと迫っていく。
岡田との共演について「テレビや映画でしか観られない遠い2次元の俳優だった頃は、見た目に相応しい好青年であることを期待していました」と当時を振り返る岩井。「いざ演技が始まると、そこには恐ろしい俳優がいたのです。あれほど暗さ陰鬱さで観る者を魅了できる人は、稀有な存在でしょう。阿部サダヲさん演じる殺人鬼よりも邪悪な人であってほしい! と悶えました」と語り、岡田に魅力され、そのギャップに衝撃を受けたという。そんな彼女も、“最後の事件”のカギを握るキーパーソンとなっている。
また、赤ヤッケの女が連れている柴犬が登場するシーンがあり、岩井は岡田について「現場でも実に好青年で、カメラが回ってないところでもワンコと戯れ、ワンコになつかれている姿は、ただもう美しい好青年で、こちらもニコニコしてしまいました」と和む撮影現場のエピソードも明かした。