ずっと続いていたGPU不足に改善が見られている。さすがに価格が下がるほどではないが、買うことすらできないという状況は脱しつつあり、今後も入荷は不安定かもしれないものの、目先はだいぶ在庫が増えてきた感じだ。というわけで、毎度お邪魔している東京・秋葉原の「マウスコンピューター 秋葉原ダイレクトショップ」の谷萩店長のところに現況を伺いに行ってきたので、レポートしたい。
「GPUがだいぶ潤沢に入手できました。いまのところGeForce RTX 3060 Tiが大量に確保できています。ほかの人気どころでもRTX 3070 TiとRTX 3080 Tiも在庫あります」(谷萩店長)。その言葉通り、店頭では最近欠品が多かった人気GPUを搭載したG-TuneデスクトップのゲーミングPCが持ち帰りOKの状態で販売中だった。ちょうど期間限定セールにかかっているモデルもあり、価格的にスイートスポットな20万円程度のゲーミングPCも今ならすぐに入手可能な状態だ。
一方で、「ただ、部材のなかでPCケースが足らなくなってきています」(谷萩店長)とのことで、中身のGPUやCPUはあっても、モデルによっては在庫が乏しくなってきているようだ。台数が出る時期でもあるので、GPU不足の解消で、他の部材が予測より足らなくなってしまったのかもしれない。とは言え、「店舗独自のBTOカスタマイズも可能なので、在庫に余裕のあるモデルに、好みのGPUを搭載いただくこともできます」というので、悩んだら一度スタッフに相談してみるといいだろう。
今回は面白い特価品もあったので紹介しておこう。修理に使う保守部品をかきあつめて完成品にしたという旧モデルの放出品が、かなりの格安価格で販売中だ。モデル例を挙げると、クリエーター向けノートPCのDAIV 5PがCore i7-10750HとGeForce GTX 1650 Ti、メモリ16GBにSSD 512GBという内容で131,780円。さらにゲーミングノートPCも144Hz液晶搭載のG-Tune P5-144が同等の構成で126,280円など。成り立ちから在庫限りで台数も限られるが、スペック的には特に「新生活用の1台としてオススメ」(谷萩店長)というコストパフォーマンスに優れたモデルがそろっていた。