バイナンスは、3月16日付のカナダのオンタリオ証券委員会(OSC)への誓約で同社がオンタリオ州での誘客活動を停止することを確認した。バイナンスはまたオンタリオ州での新規口座開設を停止する。
オンタリオ州は昨年6月以来、バイナンスに対して同州内の居住者へのサービス提供を年末までに停止するよう要請していた。バイナンスは12月時点に同州で事業を継続することはできるとの考えを表明し、オンタリオ州はそれに反論していた。今回の16日の文書の中で、オンタリオ州側の主張を受け入れた。これでオンタリオ州とバイナンスとの意見対立が一定の終結を見たことになる。
今回のケースでは、オンタリオ州のバイナンスユーザーはポジションを閉じるために90日間の猶予が与えられている。バイナンスはオリエンタル州以外での事業は引き続き行うことになる。
オンタリオ州の規制当局は、仮想通貨取引所に対して強硬な姿勢を取っている。ビットフィネックス、OKEx、Bybit、KuCoin、ポロ・デジタルアセットなど、同州で事業展開していた取引所に処分を行っている。また同州は8月にテザー(USDT)を禁止している。