ビットコインはロシアによるウクライナ攻撃を受け、2月24日に3万4300ドルに下落した。
BTC価格を巡る”2つの議論”
ロシアがウクライナで「特別軍事作戦」を開始したというニュースは、BTC価格を株式市場とともに下落させた。
市場を驚愕させるようなこの事件は、ウクライナに対して3方向からの攻撃が報告されており、西側諸国ではより厳しい制裁を科す方向で動いている。
金のような資産の避難場所としてではなく、株式市場に沿って取引されているビットコインは、事態の不確実性を反映し、23日の高値から12%以上の下落となった。
アジアの株式市場は急落し、日経平均は15ヶ月ぶり安値となり、香港のハンセン指数は3.5%の下落となった。
トレーダーは欧州と米国の株式市場の行方を見守っている間、ビットコイン市場の参加者はこの地政学的な事件が何を意味するかを議論している。
「BTCに今何が起こっているのか、2つの議論がある。ファンダメンタルズに基づけばBTCが下落するとは私は思わなかった。しかし大幅に下落している、なぜか?」と、大手仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン-フリードCEOは24日のツイートで問いかけている。
「つまり世界にはファンダメンタルズ投資家とアルゴリズムフォロワーの2種類の人間がいるのだろう。ファンダメンタルズ投資家は状況を見て、BTC/USDがどちらの方向に進むのかがわからないのだ。アルゴリズムファロワーはデータを調べている。歴史的に、トレンドは何か?」
ルーブルは急落
一方、ロシアではルーブルが対ドルで最安値を付けたあと、中央銀行が介入を発表した。またモスクワ証券取引所は取引を停止した。
ビットコイン支持者として知られるヒューマンライツ・ファンデーションの最高戦略責任者であるアレックス・グラッドスタイン氏は、法定通貨システムが政治に奔走されてしまう姿に一石を投じている。
「リーダーが戦争のため、すべての市民が依存している法定通貨に対する権力を濫用している」と、同氏は書いている。
ウクライナでは中央銀行が外貨の引き出しを禁止する措置を講じたとも報じられている。