まもなくValveのゲーム向け携帯PC「Steam Deck」の出荷が始まりますが、すでに同社が後継モデルの計画を進めており、よりパワフルになる予定だと明かされました。
Valveの共同設立者であるゲイブ・ニューウェル(Gabe Newell)氏は、海外ゲーム雑誌「Edge」最新号のインタビューにて、「Steam Deck2」を計画していることを率直に語りました。
Valveが後継機を構想した理由の1つは、Steam Deckのうち最も高価なモデルが圧倒的な人気を集めたことから、もっと馬力のある「より高価なバージョンが求められている」と判断されたためです。
もう1つの理由とされているのは、同社が携帯フォームファクターをさらに活用する方法を見据えていることです。すなわちデスクトップPCにはない新たな機能を備えた、よりパワフルなポータブルPCゲーム体験をユーザーに提供したいと示唆されています。
ニューウェル氏は「最初のステップは、今ある素晴らしいゲームをプレイできるようにすることです。2回目の反復(後継モデル)では、従来のデスクトップやノートPCのゲーム環境で得られる以上の、モバイルが与えてくれる能力とは何か、ということに重点を置くことになるでしょう」と語っています。
さらにニューウェル氏は、自社がSteam Deckの携帯PCゲーム体験を実現するために用意したソフトウェアを、他社がどのように活用するか楽しみだとも述べています。そうした「Steam Deck向けだが汎用的に使える」新機能としては、中断したゲームの続きを他のPCで遊べる「動的クラウド同期」が発表されていました。
その一方でデスクトップPCでは不可能なやり方でゲームのあり方を進歩させる独自の方法も考えているとして、その一例にモバイルVR用途が挙げられています。
ニューウェル氏いわく「Steam Deckが象徴するのは、バッテリー駆動できる高性能を、いずれはVR用途にも使えるようになるでしょう」「PCを利用して、より持ち運びしやすいものを作れるのです。まだそこまでは到達していませんが、これは足がかりとなるものです」とのことです。
自分のSteamライブラリ内にあるゲームのうちどれがSteam Deckでプレイできるのかは、確認用ページが公開されています。第1世代の製品は「今すぐに遊ぶ」楽しみが得られそうですが、後継モデルではモバイルVRゲームを含めて、まだ見ぬ世界を体験させてくれるのかもしれません。
Source:Gamesradar+