リモートワークやワーケーションが一般的になった時代が来ている。新型コロナウィルス感染拡大の阻止がきっかけであり業種によっては難しい場合もあるとはいえ、勤務地を自由に選択できるのは新時代感がとても強い。油断してるのかリモートワーク廃止と言い出している企業があるようだがそれはそれとして、PCとネットがあれば遠隔地で働くことが可能であるということが実証されたのは事実である。しかも、自宅勤務のリモートワークだけでなくリゾート地などで休暇をを楽しみつつ仕事もするというワーケーションも多少ながら広まってきている。とはいえワーケーションについては、休みの時は休ませろという意見もあるが、ひとまずそれは置いておこう。とにかくそうしたことが可能なのである。
そんないま色々いいタイミングが重なったため、実際にワーケーション(のようなもの)を体験し実行する場合になにが必要なのかを数回に分けてレポートしていくこととする。具体的にはちょうど茨城県北部にある実家の近くに親戚の持ち家が空き家になったので、そこで仕事をしつつ暮らしワーケーションを行うのである。
この家の状況は
- 電気・ガス・水道は通っている
- 電話回線はない。当然ネット回線もない
- デジタル機器はテレビ一台
という単に住むだけなら困らないというもの。
中でもネット回線がないことがかなりキツい。これはホテルを上回る大変さかもしれない。引っ越しなら家から機材を持ってくればいいのだが、今回は短期間の滞在である。そうした部分を始め、この状況でなにがあれば助かるのかをレポートしていこう。
仕事だけじゃなく息抜きも必要。ワーケーションだもの
前回までで仕事の環境は整った。実際に作業をいくつもこなしたが、非常に快適だ。周囲の環境も変わっているので、気分のリフレッシュもできている。ただの帰省に見えるかもしれないが、実質ワーケーションである。もうここに住みたいなという気持ちすらある。
とはいえ仕事ばかりではなく息抜きもしたい。滞在地によってはグルメや観光があるだろうがそれは各自で調べていただくとして、我々にとってデジタルな遊びであればやはりゲームだ。「疲れてもうパズドラしかできない」という花束みたいなかたやスマホゲーでいいかたは置いておいて、年末年始という長期休暇もあるのでPCでじっくりゲームを楽しみたいところ。今回は(実質的な)ワーケーションにおいてだけでなく、普段から使うことも含めたPCゲームの快適度アップ法をお伝えしよう。
配信プラットフォームの年末年始セール&配布を狙え!
PCゲーマーであれば、SteamやEpic Games Storeなどに登録はしているだろう。現在、それらのプラットフォームでは年末年始セールが行われている。また、購入せずとも積みゲーを消化するのもいい。ゲームや本を積み上げるのは功徳を積むのと同義と言う人もいるが、やはりプレイしてナンボである。
とはいえ使用しているマシンによってはスペックが足りないということもあるだろう。モバイルノートではさすがに最新3Dゲームは厳しいのだ。筆者は幸いなことにマウスコンピューターのゲーミングノート「G-Tune E5」をお借りしているので、どちらも遊べる。「仕事も遊びも」って、やはりゲーミングノートは万能ですな。
ちなみに、G-Tune E5におけるゲーム系ベンチでも重いことで有名な「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」スコアは、標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーンの設定で「6875」で評価は「快適」。3D MARKのTime Spyのスコアは「4942」。約18万円のノートながらかなりの高画質でぬるぬる遊べるだろう。
そんなわけで、グラフィックスがCPU統合タイプのマシン向けと、ゲーミングノート向けそれぞれに個人的に遊ぼうと思うゲームを紹介しておく。きちんとしたオススメ作品はセール対象が膨大すぎるのと、個人の好みが色々ありすぎるのでご勘弁を。また、ひとまずSteamに絞る。
まずグラフィックスが統合タイプのマシンでは、やはり2D系がメインになる。3D系でも古い作品はなんとかなるが、安心して購入するならやはり2Dにしておいたほうがいい。
Late Shift(50%オフの640円)
フルモーションビデオで構成されたアドベンチャーゲーム。盗難事件に巻き込まれた大学生となり、身の潔白を証明するため様々な選択肢を決めていく。翻訳が少しおかしいが、それを超える面白さがある。
The Shrouded Isle(80%オフの196円)
カルト教団運営ゲーム。司祭長となり教団の村から罪人を見つけ人身御供として処刑していく。そうやって邪魔者を排除しつつも信者達の忠誠度を維持しなければならずなかなか歯ごたえがある。なにより割とどころかかなり物騒。あと200円で買えるとんでもない割引率だ。以前買ったときは50%オフくらいだったのに。
ほかにも、ミステリーアドベンチャー「シロナガス島への帰還 -Return to Shironagasu Island-」(60%オフの200円)や人狼ゲーム「レイジングループ」(35%オフの1,986円)などがオススメ。
ゲーミングノートがあれば、3D系もお手の物。ただし個人的に対戦系や3Dゴリゴリアクションゲーはやらないため話には出ない。申し訳ない。
Detroit: Become Human(50%オフの1,995円)
高度なAIを搭載した人型ロボットのほうのアンドロイドが日常的にいる未来世界を舞台にしたアドベンチャー。PS4で発売日に購入してアホほどプレイしたが、まだやりたいので半額のこのタイミングで買おうと思っている。
The Good Life(20%オフの2,384円、デモ版あり)
借金を抱えたジャーナリストのナオミが、とある田舎町の謎を解くミステリーRPG。カメラと動物への変身を武器に殺人事件が起きるこの町の秘密に迫る。
真・三國無双8 Empires(7,480円)
ご存じ真・三國無双 Empiersシリーズ最新作。セール対象ではないが、新作だし待っていたのでこれは買いたい。あの時代の中国で好きなように生きてやるぜ。
他にもクーデター軍に支配されたアメリカを救うため大統領自らロボットに乗り暴れまくるカルトな人気を誇るシューティングゲー「Metal Wolf Chaos XD」(50%オフの1,485円)、戦国時代を舞台にした「Sekiro: Shadows Die Twice – GOTY Edition」(50%オフの4,180円)などがもセール中。
快適なプレイのためのコントローラーとヘッドホン
ワーケーションに限った話ではないが、PCゲーを快適に遊ぶにはコントローラーやヘッドホンがあったほうがいい。
コントローラーに関してはXboxコントローラーが一番なのであろうが、個人的にあのスティックのズレが苦手なのでPS3のコントローラを使用している。PS3、PS4、PS5コントローラーもSteamに対応しているが、PCゲー用として使うにはチト高いし、そもそもPS5用以外はもうほぼ定価では買えないし(先日PS4用がAmazonに入荷したがすぐ売り切れた)。旧型ゲーム機のコントローラーは基本的にもう販売していないので、みなさんには同じく自分も持っているロジクールの「F310ゲームパッド」をオススメしておく。ボタンのストロークが深いというクセはあるが、DirectInptutとXinputに両対応しているのがとても便利。なによりPS3コンと同じように軽量なので持ち運ぶ際に助かる。
サウンド面にもこだわりたい。ゲームプレイ時はどんなマシンでもノートであればファン音が気になるものだ。そうした環境においてもヘッドホンがあれば高音質で楽しめる。ワーケーションであることを考えると、オンライン通話のヘッドセットとしても使用できるタイプのほうが荷物が減る。私物のAudio Technicaの「ATH-S220BT」は、それらを満たしておりとても助かっている。ワイヤレスとワイヤード両対応なのもバッテリーを気にせず使えていい。
ただのSteamなどのセール情報およびゲームプレイに便利なアイテム紹介になってしまった気がするが、遠隔地でもゲームを楽しみたいならダウンロード販売サービスは使いこなしていきたいところ。またコントローラーの購入しやすさも大事だ。