カシオ計算機は3月10日、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄」に初めて選ばれたと発表した。あわせて、経済産業省と日本健康会議が実施する「健康経営優良法人」において、大規模法人部門の「ホワイト500」にも認定された。

  • 「健康経営銘柄」に初めて選定、健康経営優良法人の「ホワイト500」は3回目の認定

「健康経営銘柄」は、「ホワイト500」認定企業の中から、従業員の健康管理を経営的視点で考え、戦略的に取り組む特に優れた健康経営を実践する上場企業50社を選定する制度。

「ホワイト500」は、優良な健康経営を実践する法人を顕彰する制度で、大規模法人部門の上位500社が認定される。カシオの認定は2018年、2024年に続き、今回で3回目となる。

カシオは、「CASIO健康基本方針」のもと、2022年に策定した戦略マップに基づき、健康経営を戦略的に推進してきた。今回、従業員の健康維持・増進に向けた多様な施策が評価され、認定に至った。

特に、女性特有の健康課題への理解促進として、全従業員・管理職・女性従業員向けに目的別セミナーを開催。また、2030年までに男性の育児休業取得率100%を目指し、特別な理由がなくても子どもが3歳になるまで取得可能な制度へ改定し、育児休業の柔軟な取得を促進している。

さらに、喫煙者向けの禁煙支援プログラムや、感染症対策としての職域接種・情報提供を実施。加えて、全社員向けの快眠セミナー、健康診断後の再検査フォロー、特定保健指導、メンタルヘルス研修、相談窓口の設置など、健康支援の充実にも取り組んでいる。

また、体組成測定会などの健康イベントの開催や、時差勤務制度・時間単位の有給休暇制度の導入を進め、従業員の健康と働きやすい環境づくりを強化している。

カシオは、「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」をパーパスに掲げ、革新的な製品・サービスを通じて社会に貢献してきた。今後も、従業員が健康で最大限の力を発揮できる環境を整え、安全で働きやすい職場づくりに努めていくとしている。