ローランドは、「⾼⾳質」「軽量」「簡単操作」をコンセプトとしたシンセサイザー「JUNO-D」シリーズを一新。サウンド、鍵盤、操作性を強化した「JUNO-D6」「JUNO-D7」「JUNO-D8」の3モデルを投入する。「JUNO-D6」「JUNO-D7」の発売は2024年10月5日、「JUNO-D8」は2024年10月11日を予定。。市場想定価格は「JUNO-D6」が110,000円前後、「JUNO-D7」が160,000円前後、「JUNO-D8」は176,000円前後となる模様。
「JUNO-D」シリーズは、2004年に初代モデル「JUNO-D」が登場。2009年に「JUNO-Di」、2015年に「JUNO-DS」と後継モデルが発売された。また、バンドでの演奏だけでなく音楽制作もサポートする「JUNO-G」と、その後継モデル「JUNO-Gi」、ステージ演奏に特化した仕様の「JUNO-STAGE」も発売され、全世界でのシリーズ累計販売台数は30万台を超えている。
今回、初代モデルの登場から20年の節目を迎えてシリーズを一新。88鍵のピアノ鍵盤を搭載した「JUNO-D8」、シンセアクション鍵盤を搭載した76鍵の「JUNO-D7」と61鍵の「JUNO-D6」を新たに投入する。音源部はフラッグシップ・シンセサイザー「FANTOM EX」シリーズや「JUPITER-X」と同じ「ZEN-Coreサウンド・エンジン」を搭載。バンド演奏で際立つサウンドにチューニングされた3,800以上のプリセット音色を収録するが、ローランドのクラウドサービス「Roland Cloud」に加入すれば、「Roland Cloud」の「Sound Pack SDZ」や「Wave Expansion EXZ」を読み込むことができ、著名アーティストの制作した音色や、特定の音楽ジャンルに特化した音色など、サウンドを拡張できる。また、今回発売の3機種をRolandアカウントに登録すると、「Sound Pack SDZ」から厳選された8タイトルを無料で入手できる。
操作性の向上も図られており、従来モデルに比べ、音色選択ボタンが大きくなり、高精細な大型カラー・ディスプレイも用意。音色選択ボタンはカテゴリーごとに分類されており、サウンド・ライブラリーから瞬時に目的の音色を探し出せる。2つの音色を重ねる「DUAL」、鍵域を分け複数の音色を演奏する「SPLIT」は、それぞれ専用の設定ボタンを備え、ワンタッチで設定でき、エディットした音色の保存や読み出しも簡単に行える。演奏中の操作性も向上しており、「DUAL」で重ねた2つの音色の音量バランスや、マイクの音量などを直感的に調整できるスライダーや、シンセサイザーのカットオフ/レゾナンスといったパラメーターを操作したり、任意のパラメーターをアサインできるノブなども備えている。
さらに、ボーカル・エフェクトの専用機に匹敵するエフェクターを装備。弾き語りにはもちろん、バンド内のボーカル用のエフェクターとして使用することもでき、ボコーダーやオート・ピッチといったロボットボイスの演奏も可能となっている。マイク入力端子はコンボタイプなので、さまざまなマイクを接続でき、マイクのボリュームは、本体パネル上のスライダーで瞬時に調整できる。
サイズ/質量は「JUNO-D6」がW1,005×D324×H94mm/5.8kg、「JUNO-D7」がW1,217×D324×H94mm/6.8kg、「JUNO-D8」はW11,393×D355×H138mm/14.5kg。本体のほか、ACアダプター(PSB-5U)、電源コードなどが付属する。