都内最大級の規模をうたうeスポーツ施設「LFS池袋esports Arena」が4月15日14時にグランドオープンします。これに先駆けて、メディア向けに発表会と内覧会が開催されました。

ユーザーオリエンデッドな施設で日本のeスポーツを盛り上げる

「LFS池袋esports Arena」は、サードウェーブが設立するeスポーツ施設で、ターミナル駅である池袋駅からほど近くに居を構えます。サードウェーブの高性能ゲーミングPC「GALLERIA GAMEMASTER」やBenQのゲーミングディスプレイ「XL-2546」を最大100台用意。快適なゲームプレイが可能だとして、オープン前から注目を集めています。

  • 約420平方メートルの広大な空間にハイパフォーマンスゲーミングPCがずらり。ゲームファンにとって垂涎の空間として見えるのでは?

発表会の冒頭、壇上で挨拶を行ったサードウェーブ常務取締役の榎本一郎氏は、2018年2月に発足した「一般社団法人 日本eスポーツ連合(JeSU)」や吉本興業のeスポーツ事業本格参入、Jリーグがeスポーツに参入するといった日本国内におけるeスポーツ業界の動きを示しながら「さまざまな人々とともに日本のeスポーツを盛り上げる」と述べました。

榎本氏へのインタビュー記事も参照してほしい
池袋にesportsの聖地誕生、キーマンが語る「LFS池袋esports Arena」で実現したいコト
  • 「LFS池袋esports Arena」のキーマン、サードウェーブ 常務取締役の榎本一郎氏の表情もどこかにこやか

  • 日本国内におけるeスポーツ業界の動き

  • サードウェーブが考えるエコシステム。中心にあるのはユーザー。ユーザー・オリエンテッドな場として誕生した「LFS池袋esports Arena」

“気軽に体験することができる場所”に

続いて登壇したのは、「LFS池袋esports Arena」の運営を行うために新たに立ち上げられた組織、株式会社E5 esports Works代表取締役の長縄実氏。長縄氏は、自身がeスポーツプレーヤーとして活動していた経歴を持ち、”ゲームファンが真に求めるモノ”を熟知している人物です。

  • E5 esports Works 代表取締役の長縄実氏

「LFS池袋esports Arena」では、高性能ゲーミングPC機器はもちろん、防音ブースを備えたステージエリアや、イベント運営で重要となる音響設備、プレーヤーと観客が一緒になって盛り上がれるよう工夫された大型モニターなど、随所にそのこだわりが見て取れるものとなっています。

また、長縄氏自ら主催したPCゲームファンの集いLANパーティー「BIGLAN」にも触れ、人々が自分のPCを持ち寄って夜を徹してオンラインゲームを楽しむ欧米のLANパーティー文化がeスポーツ文化の浸透に寄与したと紹介。

「日本でもトッププレーヤーや熱狂的なゲーマーだけでなく、カジュアルにゲームを楽しむ人々を増やし、ピラミッド構造を確立することがeスポーツの理想なのでは」と語りました。

  • 海外ではLANパーティがPCゲーム文化醸成の場に

  • 日本ではもeスポーツプレイヤーは増えつつあるが、まだトップに近い層にとどまる。文化として盛り上げていくには、カジュアルゲーマーもまきこんで母数を増やすことが重要

野球における「近所の空き地」や「グラウンド」「バッティングセンター」のような”気軽に体験することができる場所”として「LFS池袋esports Arena」が
気軽にゲームを楽しむカジュアルゲーマー層の分母を増やす存在になればと、想いを語ってくれました。

  • 高性能PCだけでなく、ディスプレイやキーボードマウス、椅子もゲーミング仕様

  • 大会実施もこなせる本格的な設備を用意

  • 利用料は3時間で1,000円。当初は24時間営業も検討ということであったが、まずは14時から22時までの営業となる

イベント運営者も期待する「LFS池袋esports Arena」

「LFS池袋esports Arena」でプレイベントとして開催されたDMM GAMES 公式大会「PUBG JAPAN SERIES」αリーグオフライン決勝を運営したRIZeST 代表取締役の古澤明仁氏が登壇。

イベントを運営する立場として「LFS池袋esports Arena」の魅力を問われると、池袋という立地の良さもさることながら、堅牢なインフラに驚いたのだとか。100台の高性能ゲーミングPCを稼働させてもゆとりのある電源、不測の事態にも対応可能なネット回線を高く評価していました。

また、施設スタッフが生粋のゲーマーそろいであることもプラスで、ゲームコミュニティやプレーヤーとの繋がりを構築し、ゲームファンの醸成に繋がるのではないかと述べました。

引き続き、ゲームコミュニティのリーダーや、プロeスポーツチームの監督・コーチを招いたトー-クセッションも行われました。

  • トークセッションに招かれたeスポーツの先人たち。写真左からリールベルト氏、nazomen氏、SyoboSuke氏、みずイロ氏

eスポーツメディア「GAMESTAR」編集長でもあるみずイロ氏は、オフラインイベントを主催する立場から、大人数でPCゲームを気軽に楽しめる場所がないという課題があったそう。

「LFS池袋esports Arena」の設備を見て「この広いスペース、これだけの設備が使えるというのは嬉しい」としたうえで、「プレーヤー人口増加の糸口になってくれれば」と期待を寄せました。

「DONCUP」ロゴが刻まれたTシャツで登壇したSyoboSuke氏も、100台の高性能ゲーミングPCがずらりと居並ぶ環境に感嘆の声を漏らすとともに、防音ブースの完備によって「プレーヤーはゲームに、実況者はトークに集中できる環境である」と評価。本施設がファンとプロeスポーツチームの交流の場になればと語ってくれました。

  • トークセッションで評価が高かった防音ブース

  • 防音ブースで「オーバーウォッチ」をプレイするみずイロ氏

プロeスポーツチーム「CYCLOPS athlete gaming」監督のnazomen氏も、”ゲームプレーヤー憧れの場所”もという防音ブースを完備していることを非常に高く評価しており、プレイ環境が整っていることから大会前の練習場所としても期待していると述べていました。

  • 大会を盛り上げるのに欠かせない照明や音響、配信用の映像機材もプロ納得のモノがそろえられているのはイベント運営者には嬉しいのでは?

同じくプロeスポーツチーム「Rascal Jester」でコーチを務めるリールベルト氏は、練習試合を同じ空間で相手チームと行えることから、試合後の反省会や検討会などを自チームのみならず相手とともに議論できる場を評価。

「お互いに高め合うことができる環境が整ったことによって、日本のeスポーツプレーヤーがワールドクラスへと成長することに繋がるのでは」とのこと。

いよいよオープンする「LFS池袋esports Arena」。さまざまなカルチャーの発信地・池袋に誕生したeスポーツの殿堂「LFS池袋esports Arena」の今後に期待したいところです。

設置PC環境概要
PC GALLERIA GAMEMASTER(Intel Core i7-8700、NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti、16GBメモリ、250GB SSD
ディスプレイ BenQ XL-2546
マウス・キーボード GALLERIA GAMEMASTER付属
ゲーミングチェア DXRACER DXRシリーズ