キヤノンブースのキーワードは「超望遠+速写」「3D」「VR/MR/XR」「動画」。これらをしっかり体験できるようにしており、写真ファンもキヤノンの最新技術を体感していました。

  • 初日から大いに賑わったキヤノンブース。担当者と笑顔でカメラ談義する来場者の姿も多く見られ、CP+ならではの醍醐味が戻ってきた

ブースの中央には、素早くダイナミックな動きのトリッキングや新体操をEOS Rシリーズで撮影するコーナーを用意。一段高くなったステージには、超望遠系のレンズも多く設置しており、ふだんなかなか試す機会のない超望遠撮影を楽しむ人の姿が見られました。

  • 体をダイナミックに動かして飛び上がるトリッキング。多くの人が体験したことのない被写体の撮影に多くの人が挑戦していた

  • ステージの脇では、手持ち撮影できるサイズの交換レンズでの撮影に挑戦

  • 一段高いステージでは、三脚に据えた超望遠レンズでの撮影に挑戦

  • RF1200mm F8 L IS USMをはじめ、憧れの超望遠レンズがずらり

キヤノングループが推す「3D」による撮影は、2つのレンズを搭載したEOS VR SYSTEMの交換レンズの試作機と新趣向カメラの試作機を参考展示していました。

  • 3D撮影対応レンズやカメラは、参考出品として3種類を展示。いずれもコンセプトモデルで、製品名は記載していなかった

交換レンズは、いずれもAPS-Cセンサー搭載カメラ用のレンズで、独立した2眼タイプのモデルと、1つのレンズに2つの小さなレンズを組み込んだモデルの2種類を展示。いずれも詳細なスペックや価格、発売日は公開されませんでしたが、小型モデルは機動性が高く価格も抑えられるとみられ、3D撮影のスタンダードモデルとなる可能性もありそうです。

  • 普通の単焦点レンズ並みのサイズの3Dレンズ。参考出品とはいえ、ほぼ製品版と考えられる外観だ

新趣向カメラの試作機は、1つのレンズが180度動かせる構造になっており、3Dカメラと360度カメラの両方で使えるユニークな構造となっていました。PowerShot V10と同じシリーズでの登場が見込まれます。

  • 片側のレンズが動いて3D撮影と360度撮影が切り替えられるユニークなコンパクトカメラ

  • EOS VR SYSTEMで撮影した映像は、VRゴーグルで立体視できる

VR/MR/XRは、キヤノンのMRヘッドセット「MREAL」を用いたオーケストラの演奏が体験できました。演奏者が3Dで描写されるだけでなく、音声も立体音響技術を用いているため、目と耳の両方で臨場感のある3Dが楽しめるのが斬新でした。

  • キヤノンのMRヘッドセット「MREAL」。上部にあるツノは、自身の位置を把握するためのセンサーだ

  • 何もないステージに向けてMREALを向けると、目の前にオーケストラの楽団が現れ、自身が動くと音の聞こえ方も変わる

  • 実際はこのように見える。目と耳で立体が楽しめる新しい体験といえる

動画は、バーカウンターのようなおしゃれな作りの「EOS Bar」を設置し、動画撮影に適したシステムの提案や、動画撮影や編集の解説など、動画クリエイター必見の構成としていました。

  • 動画クリエイターに向けた内容のEOS Bar。サードパーティー製品を含めた映像制作システムを解説していた

CP+開幕直後に行われた、キヤノンのカメラ事業の責任者を務める戸倉剛氏の取材記事は別記事「キヤノン戸倉氏 RFマウントレンズ、サードパーティーと深く話をしている」で紹介しています。「キヤノンはRFマウントを他社に開放しない方針のようだ」といった推測に対して、しっかり回答していただきました。

  • Canon IDを提示した人に、抽選でEOS R6 Mark IIをプレゼントする特典も!