エム・ティ・アイは、“NUARL史上最高音質”を目指した完全ワイヤレスイヤホン「N6 PRO2」を7月中旬に発売する。価格は16,500円。カラーはトリプルブラックとボルドーの2色。

  • N6 PRO2。トリプルブラック(左)とボルドー(右)の2色

2019年発売の「N6 Pro」の基本性能を引き継ぎ、音質を向上させた新機種。独自のダイナミック型ドライバーに改良を加えた“NUARL DRIVER”[N6]v5Xモジュールを搭載し、さらに“ピュアオーディオの概念”を導入して音声信号を伝送する線材も改善したという。

N6 PRO2のドライバーは単層カーボンナノチューブ複合振動板を採用し、新たに応答性と伝送率に優れた7Nグレード(純度99.99999%)のOCC(単結晶状高純度無酸素銅線)ボイスコイルを組み合わせて、パワフルな低音再生を可能にしたという。

ドライバーを金属筐体に収納してモジュール化し、単体の有線イヤホンと同様のアナログ音調を施した。さらに、Bluetooth SoC「QCC3040」内蔵のDSPを駆使したデジタル音調を組み合わせることで、「他に類を見ない繊細な音質チューニング」を実現。「シングルフルレンジドライバーならではの色付きがなく全帯域にわたってつながりの良いサウンドを奏でる」とする。

ドライバーモジュールとSoCをつなぐ音声信号の配線には、銀メッキ仕様の7N OCCを採用。アナログ信号を伝送する線材の特性にも配慮し、「これまで損なわれてきたわずかな信号のロスをも防ぎ、情報量の多い音声を再現する」としている。クリアなサウンドを再生するHDSSも採用し、「奥行きと立体感のある自然な音の広がり」を追求した。

  • 装着イメージ

従来から要望が多かったという、イヤホンを耳に着けたまま周囲の音が聞ける「外音取り込み機能」や、低遅延・高音質なaptX Adaptiveコーデック、独自の「ゲーミングモード」による低遅延通信などに対応。Bluetooth 5.2準拠で、aptX Adaptive以外にもaptX、AAC、SBCコーデックに対応する。

ツインcVc(Clear Voice Capture)マイクを搭載し、NUARL製品の中でも最も高い通話品質を実現。通話やリモート会議などの音声会話が明瞭に行えるという。左右のイヤホンが独立通信する「TrueWireless Mirroring」による片耳使用もサポートする。

イヤホンの内部にナノコーティングによる撥水処理を施し、IPX4の耐水仕様で濡れた手で操作しても安心としている。左右共通のインライン型3ボタンを装備し、音楽再生操作や曲送り/曲戻し、音量調整、着信操作、外音取り込み、ゲーミングモードのオン/オフ、音声コマンドの起動といった操作が可能。また、スマートフォン用アプリ「N6 Connect」による機能カスタマイズや音質チューニングのプリセット選択などが行える。

  • スマートフォン用アプリ「N6 Connect」

連続再生時間はイヤホン単体で約10時間で、aptX Adaptive/aptX再生時は約8時間。充電ケースと組み合わせて40時間以上音楽を聞ける。内蔵バッテリーはアルミケースで封印されたボタン型電池を採用。充電ケースはマグネットスイッチによる充電オン/オフ機能を備え、正面のLEDで充電状態を確認できる。充電端子はUSB Type-C。

イヤホンの重さは片側約7g。装着感と遮音性を両立したシリコン・イヤーピース「Block Ear+」が付属しており、バイオロジカル・シリコンを使い、抗菌性を備えている。女性や耳穴の小さい人でも使いやすいよう、外径が約1mm刻みの4サイズ(S/MS/M/L)を用意する。

なお、NUARL公式ストアでは、同ブランドの全イヤホンからのトレードアップサービスを実施し、有償で手持ちのNUARLイヤホンをN6 PRO2に交換できるとのこと。