ビットコインが4月に史上最高値を記録してから3ヶ月が経過しているが、あるデータによると、上昇基調となるにはまだ時間がかかるかもしれない。

仮想通貨分析サービス手がけるエコイノメトリクスは18日、今回の下落トレンドは、ビットコインの強気相場の歴史の中で2番目に長いと指摘した。

3万ドルにしばらく停滞か

4月にビットコインが64500ドルに達し、調整局面が始まってから95日が経過した。強力なファンダメンタルズがあるにも関わらず、ビットコイン価格は3万ドルで足踏みしている。

高値から55%も下落していることで、価格予想モデルであるストック・トゥー・フロー(S2F)モデルなどにも問題を起こす恐れがある。

しかし、過去の歴史からビットコインが数ヶ月横ばいで推移した後、記録更新に向けて上昇する。エコイノメトリクスが指摘するように、2013年に更新した史上最高値の間には下落トレンドが197日間続いた。

エコイノメトリクスはツイッターで、「半減期後の強気相場で気をつけなければいけない、最も長い下落トレンドだ」と指摘した。

「しかし、95日という期間は2013年の大きなドローダウンの半分の期間でしかない」

Bitcoin drawdown comparison graphic. Source: Ecoinometrics/ Twitter

2013年当時は、史上最高値から69%も下落したため、現在の30000ドルよりもさらに落ち込んだとしても過去の水準からはまだ安全圏だろう。

エコイノメトリクスは、「価格の軌跡という点では、今回の調整は2013年に非常に似ている」と指摘した。

「もしこのままいけば、ビットコインはしばらく3万ドル前後で推移するだろう」

個人投資家は健在

これまでに現在のレベルで売却した人も含めて、投資家は再び買い増しを進めている。

著名アナリストのウィリー・ウー氏は、個人投資家の買いと、異なるクラスのクジラ(大口投資家)が買いと売りのバランスをとっていると指摘した。

「ビットコインの強気相場を牽引しているのは個人投資家だ。彼らが買わなくなったら、それは弱気市場という警告だ。ただ、彼らは買うのをやめていない」と、17日に複数のチャートと一緒にツイートした。

「過去30日:クジラは4000BTCを売り、個人投資家は31000BTCを買った」

Flows to Bitcoin entities with less than 1 BTC vs. BTC/USD annotated chart. Source: Willy Woo/ Twitter