著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
6月最終週(28日〜7月4日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比84,263円(2.19%)高の3,923,666円と反発し、前週の下げ幅を奪回した。
先週は、30日のADP雇用レポートや7月1日の米新規失業保険申請件数の改善により、2日発表の雇用統計が警戒され、ビットコインは節目400万円に戻すも週央から失速し365万円まで押した。一方、雇用統計の結果は、非農業部雇用者数が5月の55.9万人から85万人と改善した一方で失業率が5.8%から5.9%に悪化し、米連邦準備制度理事会(FRB)が性急な金融政策の正常化に踏み込まないという観測が安心感に繋がり、ビットコインの対円相場は雇用統計の発表を機に反発。週末には待ちに待ったビットコインマイニング難易度(ディフィカルティ)の大幅下方調整が入り、相場は下げ幅を縮小したが、対ドルで節目36,000ドルにタッチすると戻り売りが入り、足元、2日の上昇から半値押し水準で取引されている。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成