著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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QTUMは一旦下げ止まったか…?

QTUM/JPY 日足 Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、QTUM/JPYの日足チャート(期間:2020年初~現在)に一目均衡表を表示させたものである。

QTUM/JPYは5/7に上髭の長い陰線(上図赤丸)が出現し、それ以降、下落基調が継続している。

下落基調が明白となったのは、市場参加者の間でも関心の高い一目均衡表における雲の突き抜けであろうか。5/19の下落(上図青丸)において、1,800円台で始まったQTUM/JPYは一時700円台に達するほどの大幅下落となり、日足一目均衡表・雲(以降、「雲」という)を明確に下抜けすることとなった。その後、短期的な反発が幾度か見られたが、いずれも雲に上値を阻まれ失速し、6/2からは転換線(上図橙色線)に抑えられる格好で推移している。

直近の安値は6/22となり、一時、500円を割り込み、400円台までもう一段下落し地合いの悪さがうかがえる展開が継続した。

その後は500円台を回復した後、現在は600円台の後半まで、やや値を戻しての推移となっている。

QTUMの500円台は過去の値動きからは、キーとなる一つの価格であり、今後も注目されるポイントとなる。550円ライン(上図黄色線)は、2019年から2021年の年初にかけて、上値を抑える強いレジスタンスラインとなっており、2019年6月や2020年8月の上昇局面において、レジスタンスラインとなり意識されている水準であった。

その後、2021年2月に明白にレジスタンスはブレイクされると、今度はサポートして機能し、上昇相場の礎となっていたわけだが、直近では500円割れも発生しており、サポートラインとしての機能が試される局面を迎えている。

そうした節目は継続して意識されやすいため、今後の展開においても足元での揉み合いがどちらへ傾くのか見極めるための判断材料になろう。

本日は、今後の短期的な到達水準をサポートラインとしての550円を軸に考察したい。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。