NFT(ノンファンジブルトークン)への参入で、世界で最も有名なブランドのいくつかが数億ドルの収入を得たことがわかった。

NFTGatorsが報告したデューン・アナリティクスのデータによると、ナイキやグッチ、ドルチェ&ガッバーナ、アディダス、ティファニーなどのブランドは、NFTから合計2億6000万ドル相当の売上を計上した。ナイキのNFTは、1億8530万ドルを売り上げ、二次市場での販売量は13億ドルに達している。

ドルチェ&ガッバーナは、2,560万ドル相当のNFTを売り上げた。CryptoPunkホルダーがカスタマイズされたペンダントを鋳造できるNFTiffトークンをつい最近発売したティファニーは、NFT関連の売上で1260万ドルを計上。グッチとアディダスのNFTの総売上は、それぞれ1160万ドルと1090万ドルだった。

NFTは2021年に主流となり、Bored Ape Yacht ClubやCryptoPunksなどのコレクションが売上高で数十億ドルを稼ぎ出した。デジタル・コレクティブルを取り巻く誇大広告は、やがて大手ブランドの注目を集め、大手ブランドは顧客とのつながりを深めるためにこの技術を試用し始めた。NFTの流行はここ数カ月で沈静化したが、この新技術の影響は永続的に残ると予想される。ナイキやアディダスのような企業は、NFTの野望をメタバースに持ち込むことを計画している。これは、ブランドの遍在性を仮想世界にまで拡大することを意図した動きだ。