著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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本稿では、MONA(モナーコイン)について、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄り添う傾向のある移動平均の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして今後の展開を考察する。

・MONAは143円(200日移動平均)を目指す展開

MONA/JPY 日足Bidチャート

上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2022/2/7~現在)である。

現在のMONAは、(一目均衡表・雲下限をブレイクしない限りは)買方が優勢で200日移動平均(143円)を目指す展開であると考えられる。その根拠は次の3つである。

上①:一目均衡表の雲下限(109円)で支持されること
上②:移動平均は上昇優勢へ転換すること
上③:「143円」は目一杯押しからのV計算に値すること

 MONA/JPY 日足Bidチャート

上①:
価格は一目均衡表の雲下限(109円付近)で支持されると想定することができるだろう。その判断根拠は、一目均衡表の先行きの雲が上方に捻じれていることで、同領域は支持帯としての見方が強まっているためである。

上②:
価格は200日移動平均まで上昇(移動平均は買方優勢へ転換)すると考えることができるだろう。その理由は、価格が一目均衡表の雲下限(=上①参考)で支持されることで、同指標は「やや買方優勢」(=遅行スパンが実体の上で推移し、転換線が基準線を上回っている状態)を維持する見込みであるためである。本稿では「一目均衡表が買方優勢ならば、移動平均も上昇優勢を目指す(=互いに上目線一致)」という見方を追求しており、現状の移動平均が上昇優勢へ転換するためには、価格が200日移動平均まで上昇すること(移動平均の並び順が上から21日→200日→90日となる公算)が必要という見解となる。

上③:
価格はV計算に値する143円を目指すと想定する。遅行スパンが目一杯の押し(=遅行スパンが実体に近い水準;好転するか逆転するかの見極めとなる水準)であることや、一目均衡表の雲下限で反発する可能性(=上①参考)のほか、V計算は200日移動平均付近(=上②参考)に合致していることが拠り所となる。遅行スパンがローソク足上で維持しながら200日移動平均まで到達するためには「短い日柄」と「上昇の勢い」を要することから、(強い値幅観測に有効とされる)V計算値で観測を行っている。

以上の上①・上②・上③より、(一目均衡表・雲下限をブレイクしない限りは)買方優勢で200日移動平均(143円)を目指す展開だと想定できるだろう。但し、次の下①・下②・下③を満たすようであれば下押しに警戒を要する局面となる可能性もあろう。

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