著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

7日のビットコイン(BTC)対円相場は47,761円(0.89%)高の5,395,916円と反発。前日は290,111円(5.15%)と大幅に押したが、この日は43,000ドル水準となる530万円周辺で下げ渋った。

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事による強いタカ派発言を受け、5日から6日に掛けて下値を模索したBTCは、7日未明に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)3月会合の議事要旨で、量的引き締め(QT)が急速なペースで行われることが概ね合意されていたことがわかり、さらに一段と水準を下げ、8日東京時間の序盤におよそ2週間ぶりに530万円を割り込んだ。

しかし、相場が43,000ドルを割り込むと安値拾いの買いが入り、対円では530万円台後半を回復、残りの東京時間は小幅往来となった。

海外時間に入ると、相場は一時上値を試すも、ロシアに対する追加制裁が打ち出され、国連人権理事会からの追放を決める投票が迫る中、上値は限定的だった。また、2日目を迎えたbitcoin 2022では、strike CEOのジャック・モーラーズ氏から、strikeのShopify、BlackHawk、NCRとの提携が発表され、好材料が相場の下値を支えたが、上値を伸ばすことはできず、540万円を挟み込み揉み合いに終始した。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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