Q:OSをアップデートしたら、「カレンダー」アプリに表示される項目が増えました。どう使うのですか?

A:iOS 18とmacOS Sequoiaでは「カレンダー」アプリと「リマインダー」アプリが連携するようになりました

iPhoneやMacでApple純正の「カレンダー」アプリと「リマインダー」アプリを使っている方は、iOS 18やmacOS Sequoiaにアップデートした後、「カレンダー」アプリにリマインダーの項目が表示されるようになったことに気づいたかもしれません。

iOS 18とmacOS Sequoiaでは、この2つのアプリを連携させて使うことができるようになりました。

「カレンダー」アプリにリマインダーの項目が表示される

まず、iPhoneの「カレンダー」アプリから見てみましょう。

  • iPhoneの「カレンダー」アプリです。赤い枠で囲んだのが「リマインダー」アプリの項目です

  • カレンダーの表示方法は変更できます。上部の赤い枠で囲んだアイコンをタップします。現在の表示は「リスト」です。このメニューから、例として「詳細」をタップします

  • 「詳細」ではこのような表示になります。ほかに「コンパクト」と「スタック」の表示もあるので、好みに合う方法を使ってください

Macの「カレンダー」アプリにも、リマインダーの項目が表示されます。

  • Macの「カレンダー」アプリです。赤い枠で囲んだのが「リマインダー」アプリの項目です

このように、その日の予定とその日にするべきことをいっぺんに確認できて便利です。

「リマインダー」アプリのリストも反映される

「リマインダー」アプリでリストを作って項目を整理している方も多いと思います。
Macの「リマインダー」アプリでリストを作って項目を整理する方法と、リストの項目が「カレンダー」アプリではどう表示されるかを紹介します。

  • Macの「リマインダー」アプリです。左下の「リストを追加」をクリックします

  • リストの名前を入力し、リストを識別するためのカラーをクリックして選択します。現在表示されているアイコンをクリックすると、多数の選択肢が表示されるので、使いたいものをクリックします。設定できたら「OK」をクリックします

  • 左側でリストが選択されている状態で右上の「+」をクリックすると、このリストに項目が作成されます

  • または、保存されている項目をドラッグして、別のリストに移動することもできます

  • 「カレンダー」アプリでは、先頭の記号の色で識別できます

  • iPhoneの「カレンダー」アプリでも同様に、先頭の記号の色で識別できます

「カレンダー」アプリでリマインダーの項目を操作する

リマインダー項目は「カレンダー」アプリに表示されるだけでなく、操作をすることもできます。
まず、リマインダー項目を実行済みにすることができます。

  • 「カレンダー」アプリでリマインダー項目の先頭の記号をクリックすると、実行済みになります

  • 実行済みであることが「リマインダー」アプリに反映されます

  • 「リマインダー」アプリで実行済みの項目が表示されない場合は、「表示」メニューの「実行済みを表示」を選択すると、表示されるようになります

リマインダー項目に設定した日時の変更も、「カレンダー」アプリでできます。

  • 日付を変更するには、リマインダー項目をカレンダーの別の日にドラッグして移動します

  • 時刻を変更するには、リマインダー項目をダブルクリックし、詳細が表示されたら変更します

  • カレンダーが「週」や「日」の表示になっている場合は、項目をドラッグして時刻を変えることもできます。なお、この図でいちばん上の「終日」のところに表示されているのは、「リマインダー」アプリで日付だけを設定し、時刻を設定していない項目です

さらに、「カレンダー」アプリからリマインダー項目を作成することもできます。

  • 項目を作成したい日付をダブルクリックします。上部で「リマインダー」をクリックして選択してから作成します。リマインダーのリストもここで選択できます

  • 「カレンダー」アプリで作成した項目が、「リマインダー」アプリに反映します

iPhoneの「カレンダー」アプリでも同様に、リマインダー項目を実行済みにしたり、新しい項目を作成したりすることができます。

「カレンダー」アプリにリマインダーの項目を表示しない設定

カレンダーもリマインダーも日時で予定を管理するもの、と考えれば、このように一元化されるのは便利です。
その一方で、これまで通りカレンダーはカレンダー、リマインダーはリマインダーで管理したいという方もいるでしょう。あるいは、「カレンダー」アプリに表示される項目が多くなって、かえって使いづらいと感じる方もいるかもしれません。
そのような場合には、「カレンダー」アプリにリマインダーの項目を表示しないように、設定を変更できます。

  • Macの「カレンダー」アプリでは、上部のカレンダーのアイコンをクリックすると、左側にカレンダーのリストが開きます。「日時設定ありリマインダー」をクリックしてチェックをはずすと、リマインダー項目が表示されなくなります

  • iPhoneの「カレンダー」アプリでは、下部の「カレンダー」をタップします

  • 「日時設定ありリマインダー」をタップしてチェックをはずし、右上の「完了」をタップします

この設定でわかる通り、「カレンダー」アプリに表示されるのは日付や時刻を設定しているリマインダー項目です。日付を設定していないリマインダー項目は「リマインダー」アプリにのみ表示されます、

【今回の余談】
MacとiPhoneで同じApple Accountを使ってサインインし、iCloudでカレンダーとリマインダーを同期すれば、どちらのデバイスにも同じ内容が表示されます。そして、たとえばMacの「カレンダー」アプリで作成したリマインダー項目がiPhoneの「カレンダー」アプリと「リマインダー」アプリに反映するなど、デバイスの違いもアプリの違いもあまり意識せず、シームレスに使えます。
それでは次回も、よろしくお願いします。