Amazonは10月16日、電子書籍リーダー「Kindle」シリーズを刷新。「Kindle Scribe」、「Kindle Paperwhite」、「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」、「Kindle」の新モデルを発表した。

Kindle Scribe

Kindle Scribeは手書き入力できる電子書籍リーダー。10.2型のディスプレイサイズはそのままに、画面周囲のベゼルがホワイトになった。カラーはタングステンとメタリックジェードの2色展開となり、ラインナップは16GBと32GB(いずれもタングステン1色のみ)、64GBの3製品。価格は56,980円~64,980円。12月4日に発売する。

  • Kindle Scribeのメタリックジェード

新機能としてKindle本の文中に書き込みできる「Active Canvas」を追加。同機能は横書きのKindle本に手書きメモを書き込めるもので、書き込むと自動でメモ用のスペースが用意される。メモの位置はテキストに紐づけられるため、本のフォントサイズを変更しても場所が変わらない。Active Canvasが使えるのは対応する電子書籍のみとなるほか、縦書きの本や漫画など、固定レイアウトの電子書籍には非対応。

300ppiのディスプレイは前モデルと同じく光の反射が抑えられており、カスタマイズ可能なショートカットボタンを搭載した専用プレミアムペンが付属する。本体サイズは196 ×230×5.7mm、重さは約433g。純正折りたたみカバーには、植物性レザーカバー(9,980円)とプレミアムレザーカバー(15,980円)がそれぞれ2色追加された。

  • Kindle Scribeの使用イメージ

  • 植物性レザーカバーはブラックとヒスイ、プレミアムレザーカバーはブラックとダークエメラルドのカラーを用意する

Kindle Paperwhite / Kindle Paperwhite シグニチャーエディション

新しいKindle PaperwhiteとKindle Paperwhiteシグニチャーエディションは、新たに前モデルからページめくり速度が25%向上し、Kindleライブラリや本のページをすばやくスクロールできるようになった。

  • 新しいKindle Paperwhite

Kindle Paperwhiteの画面サイズはこれまで6.8型だったが、新たにKindle Paperwhiteシリーズ最大となる7型へ拡大。解像度は300ppiで、高い白黒コントラスト比によりくっきりした文字と画像を表示し、より快適な読書を実現できるとした。バッテリー駆動時間は最大12週間。従来と同じく、IPX8等級の防水機能も搭載する。

Kindle Paperwhiteのサイズは176.7×127.6×7.8mm、重さは211g。カラーはブラックで、価格は27,980円。

シグニチャーエディションは、Kindleシリーズ初のワイヤレス充電に対応し、自動明るさ調整機能も備えたモデル。メタリックブラック、メタリックジェードの2色を用意し、価格は32,980円。本体サイズは176.7×127.6×7.8mm、重さは214g。Kindle Paperwhite、シグニチャーエディションともに10月16日に発売済み。

  • Kindle Paperwhite シグニチャーエディションのメタリックブラック

Kindle

新しいKindleは、前モデルより高い白黒コントラスト比にアップデートされ、輝度も最大25%向上した(Kindle Paperwhiteと同等の輝度)。ページめくりの速度も向上し、明るい陽射しの屋外や、明るさを抑えた暗い室内でも快適に読書できるとする。カラーはブラックと、淡いグリーンが印象的な新色マッチャ(抹茶)の2色展開。価格は19,980円で、10月16日に発売済み。

本体サイズは157.8×108.6×8.0mm、重さは158g。内蔵ストレージは16GBで、バッテリー駆動時間は最大6週間。別売のAmazon純正ファブリックカバーでも従来のブラック、ブルー、ピンク、グリーンに加え、新色のマッチャが加わった。カバーの価格は3,980円。

  • 新しいKindle

  • 新色マッチャの名称は「抹茶」から取られている

  • 屋外での読みやすさが向上している