日本工学院専門学校とワコムは11月2日、全国の高校生を対象に実施した「高校生イラストコンテスト2022」入賞16作品を発表した。
14回目となる同コンテストでは「春」「夏」「秋」「冬」のいずれかをテーマに作品を募集し、983点の応募があったという。イラストレーターの藤城陽氏やユウマ氏、日本工学院専門学校クリエイターズカレッジの講師らによって審査され、グランプリ(1作品)、準グランプリ(2作品)、優秀作品賞(2作品)、大陽出版賞(1作品)、佳作(10作品)が選出された。
グランプリに輝いたのは、大分県立日田三隈高校・中村莉菜さんの「向日葵」。主人公が今にも画面から飛び出してきそうな大胆な演出や、向日葵を中心に提灯、風鈴など夏を感じさせるアイテムをふんだんに使いしっかりと季節感を表現した構成、細部と抜いた部分のメリハリある描写などが評価を受けた。
準グランプリに選出されたのは、科学技術学園高校通信制・柳内涼那さんの「期待と不安」と、浜松学芸高校・中村梨乃さんの「見とれてしまった」の2作品。
「期待と不安」は、現実と想像の入り混じる世界観やこれから全てが色づいていくような期待と不安、春の季節感を感じさせる独特の色彩表現などが評価された。「見とれてしまった」は、勉強をしている中でも思わず手を止めて花火を楽しんでしまう少女の瞳に映った感情や散りばめられた夏のモチーフを細やかに描いた表現などが評価された。
今回から新設された学校賞には、愛知県立春日井商業高校が選ばれた。
優秀作品賞には、三重県立四日市高校・荒川瑛梨さんの「溶ける、私の中へ」と北海道芸術高校・田仲優愛さんの「金魚」が、大陽出版賞には、大阪府立門真西高校・岩井星里さんの「紅葉」が選出された。
「佳作」には、桃山学院高校・植田涼花さんの「千紫万紅」や沖縄県立糸満高校・伊敷侑真さんの「夏模様」など、合計10作品が選出された。すべての受賞作品は高校生イラストコンテスト2022のWebサイトに掲載している。