携帯ゲームPC「Steam Deck」の出荷が2022年2月に(第1弾で予約できた人が対象ですが)迫るなか、Valve社がさらなる情報を公開し、いわゆる専用ゲームタイトルは存在しないことを明らかにしました。
最近アップデートされた開発者向けのFAQページには「Valveは、Steam Deck限定タイトルのリリースに興味がありますか?」との項目が追加。それに対して「いいえ。弊社では、そのようなタイトルはあまり意味がないと考えています。 Steam DeckはPCですので、PCと同じようにプレイできる必要があります」と答えています。
Steam Deck上で全てのSteam内ゲームが遊べるわけではないことは、Valveが各タイトルにつき「遊べるかどうか」を確認できる検証プログラムを開始していることでも明らかです。その逆に独占タイトルがあるかどうかはこれまで不明でしたが、今回態度が鮮明にされたかっこうです。
ほか更新されたFAQでは、Steam Deckの細かな仕様がいろいろと説明されています。たとえばGPUが使えるVRAMは最大8GBであり、その量はゲームごとに変更できるといった点です。またゲーム画面のデフォルト設定はフルスクリーンモードですが、(通常のPCと同じく)ウィンドウモードでも動作するとのことです。
またSteamOSは、最終的には独立したOSとしてリリースされる計画であり、他のハードウェアでも使える見通しも述べられています。さらにSteam DeckにはSteam以外のアプリやゲームも簡単にインストールできるとのこと。
そして各種ゲームエンジンとの連携に関しても、Unity、Epic、さらにはGodot(クロスプラットフォームかつオープンソースの2D/3Dゲームエンジン)と密接に協力。これらのエンジンがSteam Deckでもスムーズに動作するよう改善する意向だそうです。
ほか、FAQでは従来のゲーミングPC用入力機器にはなかった(が家庭用ゲーム機にはありふれている)ジャイロの使用を開発者に推奨。
「ゲームパッドの入力に慣れている人にとっては、より細かい精度が得られるだけでなく、デスクトップでのマウスをポータブルなフォームファクターに取り入れることができます」とジャイロの魅力を語り、長期的にPCゲームの操作デバイスの幅を広げようとしているのも興味深いところです。
Source:Steam Deckについてのよくある質問
via:Wccftech