中国版『フォートナイト』2年のベータテストから製品版に移行せずサービス終了へ

by bgame

Epic Games/Tencent

中国版『Fortnite(フォートナイト)』が、11月15日でシャットダウンされます。Fortniteといえば誰もが知っていると言っても過言ではないEpic Gamesの代表作ですが、その中国語版はまったく異なるゲームになっていました。たとえばゲーム内通貨は購入するのでなく、定期的に付与される仕組みになっています。また1回のプレイ時間は20分間に制限され、それまでにキルされなかったプレイヤー全員がビクトリーロイヤルを獲得、また非常に多くの敵を倒したプレイヤーは最後まで生き残らずともビクトリーロイヤルが与えられるという、もはやバトルロイヤルとは言えないルールに変更されていました。

さらに中国当局の指示なのか、ゲームのプレイ時間の規制も加えられており、 たとえば平日の場合は1日1時間半のプレイ時間制限に達すると、本来プレイで得られるはずのXPが与えられなくなり、学生は勉強するよう促すメッセージまで表示してくれるのだとか。

この中国版Fortniteがどれほど成功したのかはわかりません。ベータ版の公開から2年を経過した現在もベータ版のままであり、全体のプレイヤー数もどれほどいたのか、集計された数字はありません。中国版を提供するTencentは、製品版をリリースする許可を当局から得ることができなかったため、おそらくこのゲームを通じての収益はほほゼロに近かったのではないかと考えられます。

中国でのFortniteサービス終了は最近ゲームの、なかでもオンラインゲームの規制・取締まりを当局が強化していることと関連があるかもしれません。強めつつある中国政府の意向であるのは間違いなさそうです。中国政府は若者たちがオンラインゲームに熱中することを嫌っており、顔認識によって規制時間をオーバーしたプレイヤーのゲームを強制的に終了させることまでしているとのこと。またとくに、シューティングバトルロイヤル系のゲームは規制が厳しく、2019年にやはりTencentが発売したPUBGの中国版は、愛国的でなおかつゴア表現を自主規制したバージョンになっていました。

Source:Fortnite(Chinese)

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