ゲーム配信サービス「Steam」を運営するValveがユーザーたちに対して、仮想通貨や非代替性トークン(NFT)に関するコンテンツをSteamのマーケットプレイス上で公開することを一切禁止する方針を出した。

ゲームデベロッパーであるSpacePirate Gamesが14日に伝えたところによれば、Steamは同プラットフォーム上でコンテンツ制作者が公開できるものに関するガイドラインを更新した。Steamによれば、製作者がプラットフォームに参加するにあたって、ブロックチェーン技術を使用して開発され、「仮想通貨やNFTの発行または交換」を行うアプリケーションは一切許可されなくなる。こちらのルールは、ヘイトスピーチ、露骨に性的な画像、中傷または名誉毀損となる文言を禁止するガイドラインと併せて公開されたものだ。

新たなガイドラインは従来のゲームが仮想通貨やNFTに関する内容を取り入れることをすべて禁止している。それだけでなく、同ガイドラインはブロックチェーンのゲーム開発者がSteamにコンテンツを公開することを不可能にしたとも伝えられている。SpacePirate Gamesは、同社が開発した『Age of Rust』というゲームが削除されることになり、その他の作品も同じ道をたどることになるだろうと述べている。

「アイテムには価値があり、現実世界で価値を持ちうるアイテムをプラットフォーム上で許可することはできない、というのがSteamの見解だ」と、SpacePirate Gamesは述べている。「Steamの選択を私は尊重するが、NFTとブロックチェーンのゲームこそが未来であると私は心から信じている」。