米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入に向けての研究を進めているが、まだ最終的な決定を行ったわけではないと述べている。
パウエル氏は22日の記者会見で、FRBでデジタルドルのメリットについて研究しており、CBDCに関する報告書を発表する予定だと語った。
「私たちはCBDCを発行するならばどのような形になるのかについて積極的に研究している」とパウエル氏は語り、次のように述べた。
「私たちは、情報に基づいた意思決定のベースを作るため、公共政策と技術の両方で作業をする義務がある。中央銀行デジタル通貨やデジタルイノベーションを評価する際に適用する究極の判断基準は、コストとリスクを上回る明確で具体的なメリットがあるかどうかだ」
いくつかの中央銀行は既にCBDCを立ち上げているが、パウエル氏はFRBが急いでこの流行に乗るつもりはないと宣言している。
パウエル氏によると、米国はCBDCのイノベーションに遅れを取るつもりはないが、スピードではなくも正しく行われるかどうかを重視しているという。