著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
23日のビットコイン(BTC)対円相場は160,424円(3.35%)高の4,953,000円と二日続伸。週明けから悲観一色だったBTCは22日、米連邦準備理事会(FRB)による緩和的な金融政策の維持決定と中国恒大のデフォルトリスク後退により反転上昇。この日は底入れの条件として指摘した43,000ドル水準(≒474万円)を終値で回復した。
外為市場でドルが広範に売られる中、ブータンの中央銀行デジタル通貨(CBDC)テストにリップルのCBDCプライベートレジャーが利用されるとの前日の報道を切っ掛けに、XRPを筆頭に市場のセンチメントが好転し、昨日のBTCは東京時間に480万円台後半に浮上。欧州時間に入るとBitcoin.orgに対するDDoS攻撃や欧州株の反落にBTCも上値を重くする場面もあったが、米株の株高を支えに粘り腰を発揮し、TwitterがiOS限定でBTCのライトニング送金の統合を発表したことも好感され、米市場中盤には490万円台乗せに成功した。対ドルでは、44,000ドル(≒485.2万円)台に乗せ、足元、45,000ドル(≒496.2)上抜けをうかがう展開となっている。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成