米証券取引委員会(SEC)は、証券法に違反したとして、仮想通貨取引所ポロニエックスを告発した

SECが9日に発表した内容によると、ポロニエックスは2017年7月から2019年11月までの間、取引所法第5条に違反して、証券ブローカーとして正式に登録することなく、米国の投資家に仮想通貨とみなし有価証券の取引を提供していたという。

またSECは、同取引所の従業員が同社の市場シェアを拡大するために、積極的に証券規制を回避しようとしたと指摘。SECの執行責任者であるクリスティーナ・リットマン氏は次のように述べている。

「ポロニエックスは、未登録の取引所でデジタル資産証券を販売することで、連邦証券法の遵守よりも利益の拡大を選択した。(中略)ポロニエックスは、適用される技術に関係なく、証券の買い手と売り手を結びつけるあらゆる市場に適用されるSECの規制を回避しようとした」

SECの発表によると、ポロニエックスは不正行為を認めることも否定することもせず、約1030万ドルの罰金を支払い、停止命令にも同意することを選択した。

既報のように、ステーブルコインであるUSDコイン(USDC)を発行するサークル社は、2018年2月に4億ドルでポロニエックスを買収。同取引所は2019年10月にアジアの投資から援助を受けたことでサークルから離れ、「Polo Digital Assets」としてリブランド化したが、米国内でのサービス提供は規制のために対象地域から除外されていた。