映画『ディア・ファミリー』(公開中)の公開初日舞台挨拶が14日に都内で行われ、大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、松村北斗、月川翔監督が登場した。
同作は実話をもとにした実写映画。小さな町工場を経営する宣政(大泉洋)は、生まれつき心臓病疾患を持つ幼い娘・佳美が「余命10年」という宣告を受け、人工心臓を作ろうと立ち上がる。その後、世界で17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを誕生させた秘話を月川翔監督が映画化する。
■映画『ディア・ファミリー』公開初日舞台挨拶
これまでも自由なトークを繰り広げていた菅野は、「叶えたい夢」というテーマに「私はもう、カブトムシの幼虫を成虫にしたいんです」と答え、大泉は「荒らすよね。舞台挨拶を荒らす」としみじみ。
菅野が「大変なんですよ。何年か前に幼虫を育てて、蛹になろうとする時に筒で蛹マンション(を作る)。蛹が部屋を作るお手伝いをして6つくらいの蛹を……そしたら大人になれなかったという。そういうこともあるんです」と訴えると、福本が「私、小学生ぐらいの時、家で蛹からカブトムシ育てました」と応じ、大泉は「まさか広がるとは思いませんでしたよ、この話」と唸っていた。
この日は、実際にバルーンカテーテルで4歳の息子の命が救われたという母親からの手紙を菅野が読み上げるという場面も。涙をこらえながら手紙を読んでいた菅野だが、読み終わってからも止まらないようで何度も目元を拭う。「このように思いの詰まったお手紙をいただきまして、本当に私も嬉しいですし、佳美さんが『私の命はもういいから(その知識を苦しんでいる人のために使って)』と言ったことが現実になって、たくさんの方の命が救われて、これからもそれは続いていくということが素晴らしいなと思いますし、本当に良かったなと思います」とコメント。「たくさんの思いの詰まったお手紙をいただきまして、私も本当に感激してます。その意味でも、この映画に参加させていただけたこと、幸運だなと思いました」と思いを表した。