パナソニックは2013年から「衣類スチーマー」シリーズを発売。この11年間でパワフルに使いやすく進化してきた人気の製品です。そんな衣類スチーマーに、3月1日から新製品(3モデル)が登場します。最上位モデル「NI-FS70A」、ミドルクラスの「NI-FS60A」、そしてスタンダードモデルの「NI-FS40A」です。
注目は最上位モデルのNI-FS70Aで、電源ボタンと温度設定ボタンを一体化したり、スチーム噴射ボタンをタッチ式にしたりするなどユーザーインタフェースを大きく変更。シンプルな操作性になりました。いずれも価格はオープンで、推定市場価格はNI-FS70Aが17,820円前後、NI-FS60Aが15,400円前後、NI-FS40Aが10,000円前後です。
操作性が変わってより手軽に
3モデルの大きな違いは、デザイン、スチームのパワー、操作性。デザインは、スタンダードモデルのNI-FS40Aのみテカッとした樹脂製。上位2モデルは高級感のあるマット色を採用しています。
平均スチーム量は最上位モデルが15g/分、ミドルが13g/分、スタンダードが11g/分。水タンク容量も最上位モデルが約130mLで連続約8分利用できるのに対し、ミドルはタンク容量約50mLで連続約4分の使用と違いがあります。
今回は最上位モデルのNI-FS70Aを体験しました。NI-FS70Aは、操作性が前モデルから大きく変わっています。本体背面にあった「電源スイッチ」をなくし、ハンドル上部の温度切り替えスイッチを押すことで電源も入ります。「本体背面のスライドスイッチ(電源)を入れる」「目線をハンドル上部に移して温度切り替えボタンを操作」という動きを、「温度切り替えボタンを操作」という1アクションに集約し、小さなストレスをなくしています。
パナソニックの衣料スチーマーは、ハンドル下側にあるボタンを握っている間だけスチームを噴射します。新モデルのNI-FS70Aでは、このボタンがタッチ式になりました。ギュッと握らなくても、触れるだけでスチームが出るのであまり腕が疲れません。ちなみに、電源を入れてからスチームが立ち上がるまで約17秒。前モデルから2秒ほど短くなりました。
NI-FS70Aを使ってみた
この日はちょうど(?)、林編集長のジャケットにシワがついていたので、NI-FS70Aでシワ伸ばし体験。コンパクトな衣料スチーマーの場合、スチーム量が11g/分前後の製品が多いのですが、NI-FS70Aは平均約15g/分と強力。スチームにかなりのパワーを感じます。このためか、ぶ厚い冬用ジャケットのシワも数秒スチームを当てるだけで、アッという間に消えてしまいました。
衣料スチーマーの使いやすさを左右するのは、スチーム量や操作性だけではありません。パナソニックの衣類スチーマーは、以前のモデルからどんな角度でもスチームの勢いが落ちない構造を採用しています。袖や裾など、場所によってスチーマー本体を縦や横に角度を変えても、しっかりスチームできるのはうれしいポイントです。
アイロン台を出す必要がなく、お出かけ前にパパッと衣類のシワを伸ばせる衣類スチーマー。最近はその手軽さから「昔ながらのプレスアイロンは使わない」という家庭も増えています。よく使う家電だけに、パワーと使い勝手はとても大切。その点で、スチーム量が約15g/分という力強さと、軽く触れるだけでスチームが噴射するようになったNI-FS70Aは魅力的な製品です。
倉本春
くらもとはる
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