著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
24日のビットコイン(BTC)対円は反落し、対ドルで節目23,000ドル水準となる300万円の終値での回復にまたも失敗した。アルトコイン高に連れて東京時間には300万円を回復する場面も見られたBTC相場だったが、海外時間に入るとアルトに利食いが入り小甘い推移に転じ、300万円を下回った。注目されたS&Pグローバルの1月米購買担当者景気指数(PMI)は総合、サービス、製造業のいずれも50を割り込んだものの、12月からは僅かに改善し安寄りした米株の支えとなり、BTC相場も298万円から小幅に反発した。一方、まちまちの米企業決算を受け米株が足踏みとなると、BTC相場は節目300万円で失速。今朝方には再び利食いと思われる売りが入り上値を重くしている。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成