2022年12月29日に、対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV チャンピオンエディション』のeスポーツ大会「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(SFL)」のプレイオフが行われました。
SFLでは、2022年9月から12月にかけてプロ8チームによるリーグ本節が行われ、2~5位のチームがプレイオフに進出します。プレイオフでは、上位2チームが2023年1月21日に開催されるグランドファイナルに進出します。なお、リーグ本節の1位チームは、プレイオフを経由せず、直接グランドファイナルへ出場。今シーズンでは、ガチくん選手、カワノ選手、ぷげら選手、どぐら選手によるチーム「Good 8 Squad」がリーグ1位に輝きました。前シーズンでもリーグ本節を1位で通過しているため、2年連続です。
また、グランドファイナル優勝チームは、「CAPCOM Pro Tour 2022」の決勝大会「CAPCOM CUP Ⅸ」と同時に開催される「SFL: ワールドチャンピオンシップ 2022」の出場権が与えられ、北米のUS、欧州のEUの代表チームと対戦します。
プレイオフはリーグ成績を反映した変則的なダブルイリミネーション
リーグ本節では、2位から順に「名古屋OJA BODY STAR Mildom」「Saishunkan Sol 熊本」「v6プラス FAV gaming」「忍ism Gaming」という結果になりました。
プレイオフのトーナメントは、変則的なダブルイリミネーション方式。2位と3位がウイナーズサイド、4位と5位がルーザーズサイドでの参加です。
ウイナーズサイドは2チームのみ。しかも、プレイオフからは、2チームが勝ち抜け、合計3チームでグランドファイナルを争います。そのため、ウイナーズサイドでは、1回勝利するだけでグランドファイナルへの出場権を獲得。初戦で敗北しても、4位と5位の勝利チームと対戦し、ここで勝利すればグランドファイナルに進出できます。
つまり、2位の「名古屋OJA BODY STAR Mildom」と「Saishunkan Sol 熊本」の2チームは、2回チャンスがある一方、「v6プラス FAV gaming」と「忍ism Gaming」は1度でも負ければ即退場となるわけです。
対戦方式は、リーグ本節と同様に4v4の団体戦です。4人のうち3人が試合に出場。先鋒、中堅で勝利すると10ポイント、大将で勝利すると20ポイント獲得できます。
勝利条件は50ポイント先取。したがって、必ず2巡目まで突入します。40-40になった場合は、3巡目に突入し、先鋒戦で決着がつきます。
また、本節と同様に「ホーム&アウェイ事前オーダー制」を採用しており、アウェイ側は対戦前にロースターを発表。ホーム側は対戦直前に出場選手を決められます。プレイオフでは、本節順位の上位チームがホーム側から始まり、2巡目にホームとアウェイを入れ替えます。
ウイナーズサイドの一戦で勝ち抜け1チームが決まる
初戦は、ウイナーズサイドの「名古屋OJA BODY STAR Mildom」対「Saishunkan Sol 熊本」の一戦。アウェイである「Saishunkan Sol 熊本」は、先鋒ネモ選手、中堅ひぐち選手、大将Shuto選手の布陣です。それに対して、「名古屋OJA BODY STAR Mildom」は、先鋒ふ~ど選手、中堅あきら選手、大将ウメハラ選手で対応します。
まず1巡目は、先鋒戦でふ~ど選手、中堅戦でひぐち選手が勝利し、10-10の同点で大将戦を迎えました。そして、本節後半戦から絶好調のShuto選手が3-0でウメハラ選手を下します。これで「Saishunkan Sol 熊本」がアウェイながら30-10のアドバンテージを取りました。
2巡目は、「名古屋OJA BODY STAR Mildom」先鋒のあきら選手がひぐち選手に1巡目のリベンジを果たしますが、中堅のウメハラ選手、大将のふ~ど選手が敗北し、20-60で「Saishunkan Sol 熊本」が勝利を収めました。これで「Saishunkan Sol 熊本」はグランドファイナル進出確定です。
ルーザーズサイドの初戦では1チーム目の敗退が決まる
ルーザーズサイドの初戦は、「v6プラス FAV gaming」対「忍ism Gaming」の一戦。1巡目は、アウェイ「忍ism Gaming」がルーク、ルーク、コーディーの布陣で勝負です。一方、ホームの「v6プラスFAV gaming」は、ダルシム、メナト、ルークで対応します。これは、ホーム側の被せが見事にハマり、3連勝で40ポイントを稼ぎます。
2巡目は「忍ism Gaming」先鋒の藤村選手、中堅のももち選手が踏ん張り、大将戦でヤマグチ選手が「v6プラス FAV gaming」ときど選手とのルークミラーも制して「忍ism Gaming」の3連勝。40ポイントを取り返します。
3巡目は、1巡目1試合目と同じ組み合わせでスタート。アウェイ「忍ism Gaming」藤村選手のルークに、「v6プラス FAV gaming」鶏めし選手がカウンターキャラのダルシムで対応します。結果も1巡目と同じく、「v6プラス FAV gaming」が勝利。すべてホーム側が勝っており、本節での順位が大きく影響した一戦となりました。
勝てば勝ち抜け、負ければ敗退。残りの1枠をかけたルーザーズファイナル
ルーザーズファイナルは、「v6プラス FAV gaming」と「名古屋OJA BODY STAR Mildom」の対戦。本節では上位の「名古屋OJA BODY STAR Mildom」ですが、プレイオフではウイナーズ敗北からのグランドファイナル進出再挑戦で、「v6プラス FAV gaming」は勝ち上がっての2戦目と、勢いの違いは感じられます。
1巡目は、ホーム側の「名古屋OJA BODY STAR Mildom」が先鋒ふ~ど選手と大将ウメハラ選手が勝利。30-10のポイントで2巡目を迎えます。
2巡目は、「v6プラス FAV gaming」の鶏めし選手がウメハラ選手を倒し、追いすがりますが、中堅のボンちゃん選手、大将のときど選手が敗北。「名古屋OJA BODY STAR Mildom」が、プレイオフ2度目のグランドファイナル挑戦で、出場権を手にしました。