オーディオテクニカは、ライブストリーミングを行うコンテンツクリエイターのために開発したヘッドセット“StreamSet”(ストリームセット)2機種を、米ラスベガスで開幕した「CES 2023」において発表した。日本での発売日や価格などの詳細は、2月以降に発表予定。

  • (左から)3.5mmヘッドホン入力とXLRマイク出力を備えた「ATH-M50xSTS」、USB接続対応の「ATH-M50xSTS-USB」

従来のヘッドセットの多くは、ゲームプレイやオンライン会議での使用を目的としているが、StreamSetは「ヘッドホンとマイクロホン両方の性能にこだわった、高音質な配信を行うためのヘッドセット」と位置づけている。アナログ接続対応の「ATH-M50xSTS」、デジタル接続対応の「ATH-M50xSTS-USB」の2機種を用意する。

StreamSetの大きな特徴が、マイクロホン部の性能。フレキシブルに動かせるブームアームの先に、同社の代表的なマイクシリーズ「AT20」の技術を踏襲した、カーディオイド(単一指向性)コンデンサー型の大口径マイクユニットを配置。「SN比が良く歪みにくい、澄み切った明瞭な音を実現する」としている。

頭の動きにかかわらず口元の近くにマイクがあり、そのポジションで最適な音になるようチューニング。これにより、理想的な収音を可能にしたという。環境雑音も抑えており、「スタジオ品質の高解像度な音声を安定した音量レベルで出力できる」とする。

ヘッドホン部分はいずれも、同社のベストセラーモニターヘッドホン「ATH-M50x」を採用。45mm大口径ドライバーを搭載し、「幅広い周波数帯域でクリアな音質と、深みのある正確な低音域を実現する」としている。イヤーパッドは2種類付属し、音質と遮音性を重視したM50x同様のレザー素材のものと、通気性と快適性を重視したメッシュ素材のものを、好みに応じて使い分けられる。

ATH-M50xSTSは、オーディオインタフェースやミキサーに接続するための3.5mmヘッドホン入力と、XLRマイク出力を備えた長さ2mの固定式ケーブルを装備。6.3mmへのヘッドホンプラグ変換アダプターも同梱する。

ATH-M50xSTS-USBには、PC/Macにプラグアンドプレイで接続できる、長さ2mのUSB Standard-Aケーブルと、USB-A to Cアダプターを同梱。96kHz/24bit対応のADコンバーターを内蔵するほか、ヘッドセットで自分の声が聞こえるサイドトーンを搭載し、自然な通話も可能にしている。