著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
16日のビットコイン(BTC)対円は、東京時間序盤に17,000ドル水準(≒237万円)にワンタッチすると失速。BlockFiの破産申請準備報道もあり、その後は戻り売りが入り230万円台前半まで押すと、Genesisの新規ローン組成と償還の一時停止や、それを受けたGeminiの利付き口座からの出金停止、さらには予想を上回った10月の米小売売上高を受け下げ足を速め、228.5万まで下げ一色となった。一方、対ドルで16,400ドルとなる同水準で相場は下げ止まると、今朝方には押し目買いの様相で反発し下げ幅を縮小。終値ベースで230万円台を維持した。米小売売上高は1.3%上昇と予想の1%を上回った一方、小売大手のターゲット(TGT)が、年末商戦を控える第四・四半期の業績見通しに懸念を示したことで複雑な状況を描いた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成