スイスの仮想通貨に特化した銀行SEBAは、現在、顧客に非代替性トークン(NFT)のカストディの提供を始めた。
SEBAは、顧客がNFTを保管することを可能にする規制されたカストディプラットフォームを開始したと発表した。NFTカストディソリューションにより、SEBAのリテールおよび機関投資家の顧客は、BAYCやクリプトパンクスといった世界的に有名なNFTコレクションのトークンを含む、あらゆるイーサリアムベースのNFTを保管できるとしている。
「現時点ではSEBAバンクとマーケットプレイス統合はない」と、同社の広報担当者はコインテレグラフに語った。また、SEBAは顧客の要望に応じてデューデリジェンスを行った上で、特定のNFTに対してカストディを提供するか否かを決定するとしている。「提供されるカストディサービスは決してトップコレクションに限定されるものではない」と述べている。
SEBAの新しいNFTカストディ・プラットフォームは、秘密鍵を自ら管理することなく、NFTの安全な保管を顧客に提供するよう設計されている。この機能は顧客の銀行口座に統合され、顧客はNFTを総資産額の中に含め、他のデジタル資産と同様に管理することができる。
同社の担当者はSEBAが「NFTの保管を提供する最初の銀行」であると述べ、NFTの明るい未来に自信を示し、次のように付け加えた。
「今後数年のうちに、NFTを含むデジタルアセットが普及し、従来の金融事業者にもますます受け入れられていくと考えている」。
「NFTを保有していた多くの投資家は、市場の低迷にもかかわらず、信念を持って市場に留まり続けている」とSEBAの広報担当者は指摘する。同社によると、機関投資家がNFTファンドを立ち上げ、新しいプロジェクトに資金を供給するなど、NFTの分野は成熟し続けているとのことだ。「SEBAは、プロ投資家や機関投資家のために、NFTの安全性と完全性を保証できる規制されたカストディアンのニーズに応えていく」とも述べている。