著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
26日のビットコイン(BTC)対円相場は2日続伸し、終値で300万円を回復。対ドル相場は20,000ドル(≒292万円)台を維持した。アジア株式市場の反発を追い風にこの日のBTC相場は東京時間か300万円乗せをうかがい小確りと推移すると、欧州時間の米国債利回り低下に追随したユーロドルのパリティ回復と同時に一段高を演じ明確に300万円台に乗せた。米連邦準備制度理事会(FRB)が12月の連邦公開市場委員会(FOMC)から利上げペースを減速させるという観測はこの日も続き、米長期金利はNY市場でもう一段と下げ、節目の4%割れをうかがう展開となり、BTCは21,000ドル(≒308万円)にワンタッチ。ただ、アルファベット、マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)の決算が振るわず米株が反落すると、BTCも失速し、足元、304万円周辺で推移している 。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成