アユートは、AZLA(アズラ)の交換用イヤーピース「SednaEarfit」シリーズの新製品として、医療用メディカルシリコンを使った低刺激な「SednaEarfit MAX」を7月22日に発売した。価格は3サイズ1ペアで3,980円、1サイズ2ペアで2,980円。
「ポタ研2022 夏」で参考出展されていた製品。ノズルが細いタイプのイヤホンでも使えるアダプターが付属する、通常イヤホン用の「Standard」と、完全ワイヤレスイヤホン用に軸部を短くして最適化させた「for TWS」、専用のウレタンコーティングアダプターを採用した「for AirPods Pro」の3タイプを用意。StandardはSS/S/MS/M/ML/Lの6サイズ、for TWSとfor AirPods Proは最小のSSSサイズを加えた7サイズで展開する。
最高の音を目指し、788人の外耳道を分析、サウンドクオリティとフィット感の両立を追求したSednaEarfitシリーズの最新モデルで、「究極の低刺激フィット」をスローガンに掲げ、「シリーズ史上最も過敏な耳への低刺激性のイヤーピース」を目指して開発した。
具体的には、耳道内に触れるイヤーピース傘部とワックスガード部に、KCC SILICONE製の100%医療用メディカルシリコンを採用。色素やプラスチックなどのどんな成分も混合しない認証された安全素材で、外科手術中に体内への挿入などで使われるシリコンとしており、しなやかな弾性とパウダリーな質感が特徴。「耳道内が敏感な方でも低刺激で使える」とする。
傘の部分にも特徴があり、テーパード型構造設計を初採用。耳に触れる部分に向かうほど厚みが薄くなる構造設計で、低圧迫と高遮音性を両立した。一般的なイヤーピースの構造は、耳の内側部分と外側の厚みが同じ、または内側に向かうほど厚くなるため、強い圧迫感を与え、耳への持続的な圧迫と刺激が痛みを誘発するという課題がある。SednaEarfit MAXでは、通常では成形が難しいテーパード型構造を採用し、フィッティング面の問題を解決している。
理想的な音響のために新開発したハチの巣状のハニカム構造のコアレスワックスガードを備えており、イヤホンから出る音の伝達を邪魔することなく、効率的にゴミなどの異物混入を防げるようにしたのも特徴。一般的なイヤーピースのワックスガードフィルター構造はプラスチックフィルターを接着する方式だが、SednaEarfit MAXはイヤーピースの傘部分からフィルターまで一度に成形する、特許取得済みの金型設計により、コアレスの一体型シリコンフィルターを新開発。別途化学薬品を使わずに製造でき、柔らかく圧迫感も減らせるという。