非代替性トークン(NFT)は2014年以来仮想通貨市場の一部となっているが、過去2年間で関心と採用が急速に高まっている。2021年8月にはその取引高は50億ドルを超え、「NFTサマー」として知られるようになった。

Coingeckoのレポートは、871人の投資家(主にアジア太平洋地域)にアンケートを行ったが、既に約71%の回答者がNFTを所有しており、さらに50%以上が5つ以上のNFTを保有している。

投資家の世代間バランスをみると、NFT投資家の43.6%が18~30歳、45.2%が30~50歳となっている。NFT市場の大部分は、Bored Ape Yacht Club(BAYC)やCryptoPunksなどの人気のあるNFTに集中しているようだが、回答者の35.8%はプレイ・トゥ・アーン(P2E)やメタバースに関連するNFTに関心があると答えている。NFTアートを好むと回答したのは25%となっている。

レポートでは、メタバースやゲームを通じたものがNFT市場への参入ポイントになる可能性が高いと強調している。

またNFTを購入した動機について、42.2%が転売目的と答えており、ほかには「コレクション」(25.6%)や「ユーティリティ」(25.4%)といったものが続ている。

またNFT取引やミントが行わう時に使われるのはPCがメインのようだ。回答者の60%はPCを使っていると答え、モバイルデバイスと回答したのは21%にとどまる。

またNFTプロジェクトの情報を収集する上で、回答者の60がDiscordとTwitterを使用すると答えている。レポートによると、NFTを評価する際に重要になるのは「最低価格」であり(38.5%)、「コミュニティの強さ」(23%)や「芸術的価値」(21.8%)を上回っている。

​​​​​​レポートによれば、イーサリアムは回答者の中でNFTの主要なチェーンであり続けている(46.3%)。2位はポリゴンで13.8%、次はソラナの13.5%となっている。

マーケットプレイスでは、オープンシーが最もシェアが高く、取引活動の58.7%を占めている。