セイコーウオッチの高級ブランド「グランドセイコー」から、春の情景「桜隠し」を表現したという新作「SBGW289」が登場した。世界限定1,200本(うち日本国内は150本)、価格は627,000円。グランドセイコー ブティックオンラインで先行発売しており、6月1日からはグランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびマスターショップで販売が始まる。
今回の新作は、グランドセイコーの外装デザインを確立したとされる「44GS」(1967年発売)の55周年を記念したモデルの一環。
テーマの桜隠しは、春桜が咲く姿を雪が覆う様子を指し、日本ならではの美しい自然を表す。また、グランドセイコーの機械式時計を製造している「グランドセイコースタジオ 雫石」の所在地、東北地方で使われる季語でもある。この桜隠しから受けたというインスピレーションを、繊細な型打ち模様とピンクのダイヤルに落とし込んだ。
44GSの系譜らしく力感ある鏡面仕上げのステンレススチールケースに、どこかぬくもりのあるボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)の組み合わせ。ケースサイズは径36.5×厚さ11.6mmと、44GS史上もっとも小ぶりで身に着けやすい点も注目だ。このケースサイズに合わせて、バランスの取れた細い略字や針を新たに開発したという。
裏ぶたには「LIMITED EDITION」とシリアルナンバーを刻印し、グランドセイコーの「獅子の紋章」を描いている。手巻き機械式ムーブメント「キャリバー 9S64」のパワーリザーブは約72時間。時計の防水性能は10気圧となっている。