ブロックストリームの元最高戦略責任者であるサムソン・モウ氏は、ビットコインの採用を加速させることを目指す新会社「JAN3」を立ち上げた。
中国系カナダ人のビットコイン起業家であるモウ氏は、JAN3がエルサルバドルでのデジタルインフラ開発を支援することで覚書に署名しているとロイターに語った
「これはエルサルバドルとビットコインシティのためにデジタルインフラを構築する上で協力することを示す一般的な覚書だ」と、モウ氏は説明している。
モウ氏と新会社のJAN3は、エルサルバドルのブケレ大統領やその政府と協力し、「ビットコインシティ」の立ち上げを支援することになる。このビットコインシティでは、近くの火山からの地熱発電を利用して、ビットコインのマイニングと街への電力供給を行う計画だ。
JAN3のツイッターアカウントによれば、同社は1億ドルの企業評価で2100万ドルの資金を調達したという。
資金調達ラウンドには、アトランタ・デジタルカレンシー・ファンドの最高投資責任者であるアリスター・ミルン氏や、仮想通貨マイニング企業F2Poolの共同創設者であるチェン・ワン氏、ビットコイン支持者として有名なマックス・カイザー氏などが参加したという。
モウ氏は、今週開催されたビットコイン2022カンファレンスに登壇。この場では、カリブ海のロアタン島(ホンジュラス領)と、北大西洋にあるポルトガル自治領のマデイラ島の2つがビットコインを法定通貨として採用すると発表している。
「JAN3」という名前はビットコイン開発者であるサトシ・ナカモトがビットコインの最初のブロックをマイニングした2009年1月3日に由来するものだ。