ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は3月29日、サブスクリプションサービス「PlayStation Plus」を6月に大幅リニューアルすると発表した。既存のクラウドゲーミングサービス「PlayStation Now」を統合し、3段階のプランを用意。最上位プランでは最大240本の初代PS/PS2/PS3/PSPタイトルを提供する。
3つのプランとして、既存のPS Plusと同様のサービスを提供する「PlayStation Plus Essential」に加えて、新たに「PS Plus Extra」、「PS Plus Premium」を用意。これらのプランでは「PlayStationならではの高品質なコンテンツを提供することに特に注力した」としており、サービスのリニューアルと同時に、『DEATH STRANDING』、『ゴッド・オブ・ウォー』、『Marvel’s Spider-Man』、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』、『Returnal』などのタイトルの提供を予定しているという。
PlayStation Studiosのデベロッパーや、ソフトウェアメーカー各社と連携し、作品のライブラリはサービスのリニューアル後も定期的に更新する。ゲームのラインナップの詳細は後日案内予定だ。
3段階のプランの概要は以下の通り。なお、いずれも価格およびタイトルは国・地域によって異なる場合があり、今後変更する可能性もあるという。
■PlayStation Plus Essential
PlayStation Plus Essentialのサービス内容は以下の通りで、既存のPS Plusと同じ。価格も現行のPS Plusの価格から変更はなく、1カ月850円/3カ月2,150円/12カ月5,143円。
- フリープレイ(毎月ふたつのゲームを追加費用なしでダウンロード可能)
- 加入者限定割引
- セーブデータお預かり(クラウドストレージ)
- オンラインマルチプレイ
■PlayStation Plus Extra
上記のEssentialに含まれるすべてのサービスに加えて、数百本のPlayStation 4/5タイトルをダウンロードして遊べる。ラインナップにはPlayStation Studios、またソフトウェアメーカー各社のヒット作品も含む。価格は、1カ月1,300円/3カ月3,600円/12カ月8,600円。
■PlayStation Plus Premium
最上位プランではEssential、Extraに含まれるすべてのサービスに加えて、PlayStation 3タイトル(クラウドストリーミング)と、初代PlayStation、PlayStation 2およびプレイステーション・ポータブル(PSP)のクラシックタイトル(クラウドストリーミング・ダウンロード)を最大240本、追加で提供する。価格は、1カ月1,550円/3カ月4,300円/12カ月10,250円。
現在PS Nowのサービスを展開中の国や地域においては、ExtraとPremiumのサービスに含まれる、初代PS/PS2/PSP/PS4用タイトルをクラウドストリーミングを通じて遊べる。クラウドストリーミングサービスはPS4、PS5とPCで利用できる。購入前にゲームをお試しプレイできる時間制限付きのゲームトライアルも利用可能だ。日本国内においては、PCにおけるクラウドストリーミングサービスは後日アップデートで対応予定。
大規模なリニューアルとなるため、新しいPS Plusの提供は地域ごとに段階的に開始予定。まずは日本を含むアジアの複数地域において提供を開始し、続いて北米、欧州、そして現在PS Plusのサービスを提供している地域に順次拡大する。
2022年前半には、PlayStation Networkを提供しているほぼすべての地域において、新たなPS Plusのサービスを提供することを目指しており、クラウドストリーミングサービスについても対応地域の拡大を予定している。
PS Plusのリニューアル後、既存のPS NowのサービスはPS Plusに統合し、独自のサブスクリプションサービスとしての提供は終了。既にPS Nowに加入しているユーザーについては「PlayStation Plus Premium」に自動的に移行され、移行時に追加の費用はかからないという。
なお、クラウドストリーミングを利用できない一部の国や地域向けに、「PlayStation Plus Deluxe」も用意。Premiumより低価格な料金でEssentialとExtraに含まれるすべてのサービスや、ゲームトライアルを利用できるほか、一部の初代PS、PS2、PSPのクラシックタイトルをダウンロードして遊べるとのこと。