山善は3月30日、冷水を循環させて体を冷やす水冷式ウエア「DIRECT COOL」シリーズを発表した。価格はオープン。直販の「くらしのeショップ」価格は、プロ向けの「DC-B02」が17,380円、一般ユーザー向けの「DCB01」が14,080円。

  • 「DIRECT COOL」シリーズを装着したところ

「DIRECT COOL」シリーズは、ウエアに張り巡らされたシリコーンチューブに、小型電動ポンプで冷水をを循環させ、体を冷やせる水冷式ウエア。夏の暑さ対策グッズとなり、厳しい暑さの中で作業するプロ向けモデル「DC-B02」のほか、釣りやツーリングなどレジャーを楽しむ一般ユーザー向けモデル「DC-B01」も用意される。

冷水は凍らせたペットボトルを使用。着用フォルムは、凍らせたペットボトルを入れるタンクを背面に背負うようなイメージだ。デザインはトレイルランニング用のリュックを参考にしたといい、重さを感じにくく、動きやすい設計としている。

凍らせたペットボトルは氷を直接入れるより溶けにくいとし、また冷却効果が弱くなっても、ペットボトルを交換するだけで効果が持続する。小型電動ポンプを動かすバッテリーは、専用のリチウムイオンバッテリーを使用する。

  • プロ仕様の「DC-B02」

空気を循環させて冷やす電動ファン付きウエアでは、熱風を取り込んでしまったり、作業現場の粉塵を吸い込んでしまうなどの恐れがあるほか、防護服やユニフォームを上から着にくい、といった難点があるという。今回発表した水冷式ウエアはこれらの課題の解決を目指した。

プロ向けの「DC-B02」は、凍らせたペットボトルなどを入れる専用タンクを保冷バッグで多い、より氷が長持ちする仕様になっている。また電池容量も大きく、長時間の使用が可能。冷却効果が高まる大型の氷(約5cm角)が作れる製氷皿も付属する。

  • 一般ユーザー向けの「DC-B01」

電池容量は、プロ向けの「DC-B02」が5,200mAh、一般向けの「DC-B01」が3,350mAh。冷却持続時間は「DC-B02」が約3時間以上で、「DC-B01」では約3時間(20秒動作し、1分30秒停止を繰り返すロング運転モード時)。使用時間の目安は、「DC-B01」が約27時間、「DC-B01」が約17時間(20秒動作し、45秒停止を繰り返すミドル運転モード時)。

表地はナイロン、裏地はポリエステル。タンク素材はTPU。本体サイズは95×65×25mmで、重さは「DC-B02」が約133g、「DC-B01」が約88g。