歌手のELAIZA(池田エライザ)が13日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』プレミア試写会に登壇し、本作の日本版カバーソング「Together」を熱唱した。

  • ELAIZA(池田エライザ)

映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』は、世界的に注目を集めるシンガーソングライターSiaが初監督を務めたポップ・ミュージック・ムービー。孤独で生きる希望を失ったひとりの女性が、家族の存在や周囲の人々の助けによって、愛することを知っていくヒューマンストーリー。主人公ズーを名女優ケイト・ハドソンが演じる。

「明日への希望」と「信じてくれる人たち=居場所」は必ず見つかるというメッセージが込められた日本版主題歌「Together」を担当することになったELAIZA。「正直申し上げて、Siaさんの曲を私が歌うという話が大きすぎて、最初はよくわからなかった」と率直な胸の内を明かす。

そんななか、曲の持つメッセージ性などに共感して「やってみよう」と思ったというELAIZA。この日は、観客の前で主題歌「Together」を熱唱したが「この曲を日本語にしたとき、すごく使命感がありました。Siaが描いた曲は素敵なのですが、日本語の持つ音の柔らかさなどに感動したので、そんなことを考えながら、サビはストレートに大切な人のことを考えながら歌いました」と感想を述べる。

また本作の“愛と音楽が生きる希望”というテーマにちなみ“愛に気づいた瞬間”を問われたELAIZAは「小さいときできなかったことが、大人になってできるようになると、親から言われていたことを思い出すんです。当時は怒られてしまうことが多かったのですが、私のことを愛してくれていたから言ってくれていたんだなと実感できるんです」と語る。

劇中、ズーは音楽と出会ったことで人生が変わる。ELAIZAにとってのターニングポイントを聞かれると「いまの事務所に出会って、プロとしての立ち振る舞いや礼儀を学ぶことができました。とても大きな出会いでした」と現在の事務所スタッフに感謝を伝えると、自身を救った存在について「家族です」と断言。

続けてELAIZAは「私が中学生のときは弱音を吐くと、母には『くだらない』と一蹴され『厳しいな』と思っていたのですが、いま思うと愛情込みの叱咤だったのかなと。特に母とは仲が良くいろいろなことを相談するのですが、兄弟を含めてみんなに救われています」と語った。

「壮大な出来事ではないぶん、身近に感じられる作品」とELAIZAは本作の魅力を語ると「私にとってこの映画はとても大切な作品になりました。きっと皆さんを前向きにしてくれると思います」とアピールしていた。