クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。
ブロックチェーン上の取引データを分析して仮想通貨トレードに活かす手法は「オンチェーン分析」と呼ばれる。クラーケン・インテリジェンスは、毎週、10種類のオンチェーン関連チャートを更新して、ビットコインの歴史から見た相場の天井もしくは底と、現在価格との距離を定点観測している。
今日の注目は、ビットコインのSOPR。1をわずかに下回ったことから、ビットコインが調整局面を迎えたかどうかの瀬戸際に立たされていることが考えられる。
①イーサリアム対数回帰レインボー
イーサリアムの歴史的な価格推移を対数回帰で分析し、レジスタンスとサポートを測る指標。どの地点から測るかによってレジスタンスとサポートの水準は異なる。
イーサリアム対数回帰レインボー(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily)
例えば、2018年1月につけた過去最高値に沿った対数回帰の線(Band8)を辿ると、今回のサイクルの天井は2万1006ドル付近になることが分かる。
現在のイーサリアムは3841ドルで推移しており、Band5(3706ドル)とBand6(6923ドル)の間にある。Band6に到達するには、現在の価格から80%上昇しなければならない。