米国でビットコイン(BTC)先物上場投資信託(ETF)の申請を取り下げた後、資産運用会社のインベスコはヨーロッパでスポット型のビットコイン上場投資証券(ETN)を立ち上げた。インベスコは今年10月、ビットコイン先物ETFの申請を取り下げている。

11月29日、ドイツ取引所は、デジタル証券取引所XetraでインベストのビットコインETNが上場したと発表した。これはBTICのティッカーシンボルで取引される。

このBTICは、ビットコインによって物理的に裏付けられており、取引清算機関であるユーレックスを通じて一元的に清算される。「中央清算を通じて、投資家は取引の決済におけるリスクが大幅に減少するという恩恵を受ける」と、発表では書いている。

ETF Streamの報道によると、BTICのビットコイン保管は、スタンダ―ドチャータードの仮想通貨カストディプラットフォームのZodiaで提供される。

デジタル資産運用会社のコインシェアーズは、インベスコのパートナーであり、新しいETNのインデックススポンサーと実行エージェントの両方の役割を果たすという。BTICは、コインシェアーズのビットコイン・アワーリー・リファレンス・レイト指数を追跡し、原資産から手数料を差し引いた価格を提供する。

インベスコが欧州の仮想通貨取引商品の世界に参入したのは、ドイツ取引所が運営する取引所全体でサポートされるデリバティブ商品が拡大しているのが背景にある。Xetraでは、ビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュ、カルダノ、ライトコインなど、様々な仮想通貨でETNを提供している。