ブラジルの下院議員である連邦副議長のルイス・ゴラート氏は、公共部門および民間部門の労働者の支払い方法として、仮想通貨による支払いを合法化する法案を提案した。

ゴラート氏の提案は、すべてのブラジル人労働者が、仮想通貨での報酬を要求する選択肢を持てるようにする新法を求めるものだ。しかし、この法案は、労働者と雇用者の間で相互に合意をした場合にのみ、仮想通貨による支払いを行うことを保証している。一方で、法定通貨と仮想通貨の割合については次のように示されている。

「仮想通貨での支払い(報酬)割合は、労働者の自由な選択によるものとする。雇用者による押し付けは一切禁止される」

この法案は、物々交換システムや法定通貨からビットコイン(BTC)へという金融の進化を強調しており、「一人の人間や中央団体」への依存を排除する分散化の側面に焦点を当てている。

この法案が成立すれば、労働者と雇用者の間で、報酬に関して仮想通貨と法定通貨の割合をあらかじめ決めておくというコンセンサスが得られる。ゴラート氏は次のように述べた。

「最も重要なことは、この提案が、支払いの代替手段を提供することで、連邦政府、州政府、地方自治体の「現金」問題の解決に協力し、同時に、これから始まる巨大な市場経済を動かすことになるということだ」

ゴラート氏は、この提案の承認を求める一方で、「市民の日常生活を促進し、すべての人に良好な生活の質を提供するグローバル経済」を確立する必要性を挙げる。