岡田准一が主演を務める映画『燃えよ剣』(10月15日公開)の本編映像が29日、公開された。
同作は岡田演じる土方歳三を主人公に、新選組志士たちの人生と激動の幕末を描く。『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督が、司馬遼太郎の同名小説を原作にメガホンを握り、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、美しき剣士・沖田総司をHey! Say! JUMP・山田涼介が演じる。
今回解禁となったのは、土方がお雪(柴咲コウ)に自身の“夢”について語るシーン。「池田屋事件」をはじめ新選組の名が世に轟く一方で、大名や天下には興味を示さず「新選組を日本一の喧嘩屋に育てたいだけ」と胸の内を明かす土方の本心を知り、お雪はほっと胸をなで下ろす。新選組・鬼の副長として普段は隊士からも恐れられる存在の土方だが、お雪の前では優しい表情を浮かべたり、最後にはキスを迫るもお雪に顔を背けられてしまい、畳を転がり背を向けるお茶目な姿も映し出された。
運命的な出会いを通して惹かれ合いながらも、時代の大きなうねりに次第に引き裂かれていく土方とお雪。2人の恋を誰よりも応援する沖田総司(山田涼介)を含めた3人の関係性を称賛する声も多いという。
本シーンについて、メガホンを取った原田監督は、「ちょっと拒絶されたりすると、ふてくされてしまったり(笑)お雪と会うときの土方は可愛らしくてシャイな一面が出ています」とコメント。原作では、架空の人物でありながら「司馬遼太郎先生にとって特別思い入れのあるキャラクター」である“お雪”について、監督自身思い入れも強いようで「お雪は原作以上にいろいろな要素を上乗せしているキャラクター。物語としては幕末を描いていますが、お雪というキャラクターに今の時代を映すことも必要でした。なので、彼女の絵を通して時代の流れが分かるように、原作にある画家の要素を大きく広げ、彼女の絵描きとしての変遷、インディペンデントウーマン(独立した女性)になっていく姿も描いています」と解説している。
(C) 2021 「燃えよ剣」製作委員会