10月8日に発売予定のNintendo Switch有機ELモデルはドック接続時も映像出力は最大1920×1080の60fpsであり、Switch現行モデルと変わりはないと公称されています。
しかし分解の結果、新型ドックはHMDI 2.0ポートを備えており、少なくとも仕様上は4Kかつ60fpsの出力が可能であることが明らかとなりました。
これは、YouTubeチャンネルNintendo Primeが公開した分解動画の中で言及されているものです。また付属しているHDMIケーブルも4K、60fps、HDRに対応していることから、任天堂が将来的に4K対応の別モデルを用意している可能性があるとの憶測を呼んでいます。
これは単に、任天堂がHDMIポートを最新規格にアップグレードしただけで、それ以上の意味はないのかもしれません。とはいえ、同社が上位機種のProモデルを開発中で、それが4K解像度に対応しているとの噂は、ここ数か月にわたって囁かれたほか、実際にファームウェアからもそれらしき手がかりが見つかっていました。
また先週もBloombergが「少なくとも11ものゲーム会社が4Kゲーム開発のためのキットを保有していると」報じ、その直後に任天堂が否定する声明を発表したばかりです。
投資家のみなさまや、お客さまに正しくご理解いただくためにお伝えします。2021年9月30日(日本時間)の一部報道において、当社が4K対応のNintendo Switchソフトの開発を推進し、そのための開発機材を提供しているかのような趣旨の記事が掲載されましたが、この記事の内容は事実ではありません。 [1/2]
— 任天堂株式会社(企業広報・IR) (@NintendoCoLtd) September 30, 2021
さらに任天堂は「2021年10月8日に発売するNintendo Switch(有機ELモデル)以外に、新たなモデルの計画はありません」とも付け加えており、Proモデルが準備中である可能性を強く否定しているかっこうです。有機ELモデルの発売直前、まして年末商戦を控えるなかで上位機種の噂が出ることは、買い控えにも繋がりかねず、速やかに対応したのも当然とも思われます。
ちなみに任天堂の古川社長は、今年2月の決算発表で「Nintendo Switch が発売4年目で最高の販売台数を記録したばかりの状況において」と前置きした上で新モデルの発表予定はないと述べていました。それから5ヶ月後に新型の有機ELモデルを発表していることから、今回も「3~4ヶ月のスパンでは新型モデルを発表する予定はない」と解釈してもいいのかもしれません。
Source:Nintendo Prime(YouTube)
via:Wccftech