2024年も数々の家電が登場しましたが、数多くの家電のなかでも「これは買って良かった」と感じたのがクイジナートのコードレス充電式 ハンドブレンダー RHB-1070J。

筆者は家電ライターという職業上いろいろなハンドブレンダーを使ってきましたが、クイジナートのハンドブレンダーは従来のコードレスハンドブレンダーにあった「ここが惜しい!」というポイントをしっかり解決しているのです。

  • クイジナートのコードレス充電式 ハンドブレンダー RHB-1070J。従来製品の「惜しい!」ところが解消されています

    クイジナートのコードレス充電式 ハンドブレンダー RHB-1070J

コードレス式のブレンダーは年々増えているけれど……

ハンドブレンダーとは食材を滑らかに攪拌したり潰したりできる棒状の調理器具。アタッチメントを変えることで様々な調理が可能なうえ、鍋のなかで攪拌できるので洗い物が少ないなどの手軽さが人気です。

  • 一番標準のアタッチメントとなる「ブレンダー」。刃が回転することで食材を滑らかに攪拌します

  • ブレンダーアタッチメント使用時のサイズは幅60×奥行65×高375mm、重量530g。比較的軽量なのも使いやすい理由のひとつ。トリガーを握る強さで3段階の回転速度を使い分けられます

  • 筆者が所有している「RHB-1070J」はアタッチメントを交換することでブレンダー以外に泡立て器やフードプロセッサー、おろし用アクセサリーも同梱した多機能タイプ。このほか、ブレンダーと泡立て機能のみの「RHB-1020J」もラインナップしています

一般的にハンドブレンダーは電源コードをコンセントに挿した状態で使用しますが、この数年はより手軽なコードレスタイプの製品も増えてきました。

ただし、少々残念なのがコードレスタイプのハンドブレンダーは、基本的にUSB Type-Cポートなどにプラグを挿して充電する必要があること。このタイプは使用後にコードを挿し忘れることもよくあるため、いざ使おうとしたら充電が切れているということも多いのです。

一方、クイジナートのコードレス充電式 ハンドブレンダーは充電スタンドタイプ。本体をスタンドに立てるだけで自動的に充電が開始するので充電忘れがありません。実際にRHB-1070Jを使っていると、いままで充電時に必要だった「プラグを挿す」というワンアクションが意外とストレスだったのだと実感しました。

  • RHB-1070Jの充電スタンド。手前が本体、奥がブレンダーアタッチメントを収納するスペースです。充電スタンドは水洗いできませんが、ブレンダー収納部はカバーを外して洗うことができます

コードのとりまわしや充電について考える必要のないRHB-1070Jは、包丁やヘラといった調理器具を使うのと同じような気軽さで利用出来ます。このため、RHB-1070J導入後は我が家でハンドブレンダーを利用する回数が明らかに増えました。

スープとスムージーで野菜摂取量が明らかにアップ

RHB-1070Jで作る定番レシピといえば、なんといっても野菜スープとスムージー。たとえば、以前は数ヶ月に1度程度しか作っていなかったポタージュスープなども、RHB-1070Jを使うようになってからは月に数度作るようになりました。

作り方は簡単で、冷蔵庫にある野菜を濃いめのコンソメスープでクタクタになるまで煮て、最後に牛乳とオリーブオイルを追加してRHB-1070Jで攪拌するだけ。野菜はカボチャやジャガイモ、キャベツ、カブなどなんでもOKなので、野菜室の中途半端な食材を一気に処理するのに大活躍します。

  • タマネギとカボチャをコンソメの素で煮たもの

  • 牛乳とオリーブオイルを追加してRHB-1020Jで攪拌すると滑らかなカボチャポタージュになりました。ハンドブレンダーなら鍋のなかで完結するので、洗い物が少ないのも嬉しいポイント

スムージーなら、大きめのマグカップにフルーツや野菜、牛乳を入れ、カップ内で直接攪拌できます。コードレスで手軽に作れるうえ、さらに洗い物もほとんどでないので我が家では今年の夏は毎日のようにスムージー作りを楽しんでいました。スープやスムージーの出番が大幅に増えたことでRHB-1020J導入後は我が家の野菜不足問題が簡単に解消されました。

  • 400ccサイズのマグカップにバナナやリンゴ、小松菜、牛乳をいれて攪拌してスムージーに(スムージー完成前)

  • スムージー完成後。余ったフルーツなどはカットした状態で一杯分ずつ冷凍保存すれば無駄がでません

ちなみに、一般的なブレンダーはアタッチメントと本体の接続部は水をかけてはいけないのですが、RHB-1070Jは接続部までまるごと水洗いできるという珍しい仕様。洗うときに気兼ねなく水でジャバジャバ丸洗いできる点も気に入っています。

  • ブレンダーアタッチメントを洗っているところ。一般的なハンドブレンダーは本体との接続部は水洗いできませんが、本製品は水洗いできて衛生的

ここまでRHB-1070Jの良い点ばかり紹介しましたが、もちろん気になる点がないわけではありません。たとえば、RHB-1070Jはパワフルなコード式ブレンダーなら攪拌できる氷などの固いものは調理不可。

とはいえ、普段の調理ではとくにパワー不足は感じなません。我が家には数年前からアボガドの種まで粉砕できるようなコード付き超パワフルなハンドブレンダーもあるのですが、ここ最近はRHB-1070Jしか使っていません。準備や片付け、取り回しを含めた「手軽さ」がいかに重要なのかが実感できました。

ハンドブレンダーをもっていても、面倒でなかなか使えない人、あるいは離乳食などでこれからハンドブレンダーを買いたい人は、ぜひ一度使ってみてほしい製品です。

  • アタッチメントはいずれも使いやすかったものの、おろしアタッチメントだけは少量ずつしかおろせない点がもうひとつの気になる点。個人的には少量なら手でおろしたほうが早いと感じました