ローランドは6月6日、イベント現場に持ち運んで手軽に映像演出と音声調整ができる小型のビデオ・スイッチャー「V-80HD」を発表した。8月下旬に発売する。価格はオープン。また、「V-80HD」と組み合わせて使用できる無償のPC用映像演出ソフトウェア「Graphics Presenter」を8月下旬に公開する。
「V-80HD」は、操作性と安定性を兼ね備え、高い汎用性と高度な映像演出に対応するビデオ・スイッチャー。業務用・民生用カメラ、PC、マイクなどを変換器なしで接続でき、スムーズに設置が可能。多彩な映像形式に対応し、コンパクトな筐体で場所を取らず、持ち運びやすい。
ライブ配信用のUSB-C端子に加えるほか、PCを使わず直接ライブ配信を行えるLAN端子も備える。画面レイアウトや操作手順の保存・呼び出し機能、iPadやPC用の専用ソフトウェアによる遠隔操作・モニタリングも可能。また、ローランド製品として初めて、オープンソースの映像伝送規格であるSRTに対応し、安全かつ安定した映像伝送を提供する。
「Graphics Presenter」は、プロ品質のテロップや動きのあるグラフィックを合成して、映像演出のクオリティを高める無償のWindows対応PCソフトウェア。簡単に接続・操作でき、一般的なスペックのPCで動作するため、高価な業務用機器などを導入しなくても、より視聴者を引き付ける映像制作が可能だとしている。
さらに、音楽制作用のプラグイン音源やサービスを提供するクラウドベースのプラットフォーム「Roland Cloud」から、追加コンテンツのテンプレートを無償でダウンロード可能。「V-80HD」で使用でき、今後のシステム・アップデートにより、ローランドのビデオ・スイッチャー「V-160HD」「V-8HD」やAVミキサー「VR-120HD」「VR-6HD」にも対応予定とのこと。
なお、V-80HDの主な仕様は、本体サイズがW396×D254×H103mm、重さ3.5kg(ACアダプターを除く)。